喫茶店と一体になった中国の実店舗書店 本来の良さが消えた?

人民網日本語版 2019年03月23日15:13

近年、実店舗書店の多くは、「顔面偏差値」を向上させたり、「複合型」の文化スペースにしたり、各種文化活動を開催したり、コーヒーや軽食を提供したりと、大きく変化し、人気になっている書店も多い。中には、一度は行ってみたい人気スポットになっている書店もある。中国新聞網が報じた。

ある書店の経営者によると、「一部の投資家にとって、実店舗書店を開くということは、免税の喫茶店、レストランを開くのと同じで、実店舗書店の規模が大きくなり、内装が美しくなるほど、家賃が安くなり、補助金も多くなる」という。

実店舗書店が各地で続々とオープンしているものの、売上高は思うように伸びていないようだ。今年初めに発表された「世界を背景にした中国の図書小売市場」によると、2018年、中国の図書の小売市場は前年比で11.3%成長し、オンラインでの売上高が24.7%増加した。しかし、実店舗書店の売上高は前年比で6.69%減だった。

業界関係者は、「実店舗書店の人気は冷静に見て、客がそこに行く目的を考えなければならない。現在、多くの書店は、文化スペース、読書スペースの性質を兼ねており、多くの人は、本を買いにそこへ行っているのか、時間つぶしに行っているのかを見なければならない」と指摘する。

ただ、複合型書店を展開する言幾又文化伝播有限公司の但捷董事長は、「現在、当社の売上高のうち、書籍の売上が占める割合は約40%で、残りは他の業務だ。書籍の売上高は他の業務の売上より明らかに低い。しかし、書籍の売上高は伸びており、売上全体に占める割合が下がっているだけだ。実際には2018年と12年の統計を比べると、10倍伸びている」と説明する。

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング