「花見ツアー」は今、武漢市(湖北省)で最もホットなワードとなっている。今月23日には、武漢大学の花見のネット予約枠3万人分が前日でいっぱいになり、東湖桜花園は入園者数がのべ8万人を突破して過去最高を更新した。「経済日報」が伝えた。
武漢駅で25日に調査したところによると、今月22日に武漢駅に到着した旅客は8万5114人で、大半が花見客だった。駅員の劉奎書さんは、「武広高速鉄道(武漢-広東省広州間)のおかげで、広東省や香港地区からも観光客がやって来るようになった。今年は観光客の範囲がさらに広がり、北の方から来る人も徐々に増えている」と話した。
ここ10年ほど、武漢市は旅行ブランド「新花城」(新・花の街)の育成に力を入れ、選りすぐりの花見イベントを次々に開催してきた。中心市街地の東湖には梅園、桜園、ハス園、ツツジ園、牡丹園の5つの花園があり、落雁島のバラ園も完成した。張公堤公園にはそれぞれ約6.7ヘクタールの桃林、ハクモクレン林、芙蓉林、花の咲くエリアがあり、都市の花見ゾーンになっている。郊外の黄陂雲霧山には約6667ヘクタールの野生ツツジの群生エリアがあり、黄陂、新洲、蔡甸の各区にも同規模の菜の花エリアがある。詩に「春の訪れは春自身のためでなく、たくさんの花々を香しく咲かせるため」という。桜の花見熱が高まるにつれ、武漢では地域全体をカバーするオールシーズンの花見環境が急速に整備されている。
花を媒介に、武漢では「花見経済」が急速に発展中だ。武漢市文化・観光局の楊相衛局長は、「新花城の構築に力を入れており、武漢はさまざまな関連設備が日々に充実して、観光客にとって『帰りたくなくなる街』になりつつある」と話す。2018年に武漢はのべ2億8800万人の観光客を受け入れ、花見のピーク期の観光客はのべ8496万6千人で前年同期比13%増加した。花見ツアーによる収入は157億元(約2568億円)に達した。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年3月29日