中国では近年、マラソン産業が急成長し、2018年にはマラソン大会が1日平均4.3大会開催された。しかし、マラソンブームが過熱するにつれて、マナー違反行為が続出するなど、課題も山積みだ。工人日報が報じた。
大会開催数が年々増加
3月11日、中国陸上協会が発表した「2018中国マラソン年度主報告」によると、2018年末の時点で、中国で開催されたマラソンや関連の大規模スポーツ大会(800人以上参加のロード・ランニング、300人以上参加のクロスカントリー)は合わせて1581大会と、2017年の1102大会から479大会も増えた(43.46%増)。参加者数は延べ583万人で、2017年の498万人から85万人増えた(17.07%増)。
北京や上海、広州などの一線都市の「マラソン大会」は申込者が殺到し、エントリーするのも難しい状態で、大会開催地は次第に中・小都市へと移っている。統計によると、2015年、中国でマラソン大会が開催された都市は79都市だったものの、2016年には133都市に、2017年には234都市に増えて、2018年には285の地級市(省と県の中間にある行政単位)で開催された。中国全土の地級市85%をカバーしていることになる。
マラソン大会が開催されると、飲食や観光、交通、小売りなどの関連産業もそれに伴って発展する。報告によると、2018年、中国のマラソン関連の消費額は計178億元(1元は約16.46円)、マラソン大会開催による経済効果は288億元で、総生産額は前年比7%増の746億元に達した。