月曜日に仏パリのノートルダム大聖堂で大火災が発生した影響を受け、ヴィクトル・ユーゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」の売上がフランス国内で大幅に増加し、アマゾンのベストセラーランキング首位となった。17日付AFP通信の報道を引用して環球時報が報じた。
多数のメディアが、火災を報じた時に、同小説の一部分を引用して、「ユーゴーは100年以上前に、今回の火災を予言していた」と報じた。引用されたのは、「全ての人の眼が大聖堂の先端に向けられた」や「巨大な火炎は狂暴で激しく、火の粉が風にゆらぎ煙が四方八方に拡散した」といった内容で、それは大火災の現場の様子を表現しているかのようで、市民を感嘆させたばかりでなく、ユーゴーの原著を再び読みたいという衝動に火をつける結果となった。また、同書には、この大聖堂の美しさを描写したくだりが数多くあり、小説の主役は主人公のエスメラルダとカジモドというよりは、むしろ「大聖堂」であるかのような印象を受けるほどだ。
国家が危機に見舞われたとき、フランス人は文学作品の中に自らの慰めを求めるという伝統が受け継がれている。以前、パリで暴力衝突事件が発生したときも、関係する文学作品の売上が急に上昇したことがあった。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年4月18日