中国の円明園遺跡公園は16日、微博(ウェイボー)公式アカウントに「受容できない文明の死」と題した文章を投稿し書、「全ての文化財が災難とは無縁に永遠に受け継がれていくことを心から祈っている」とした。
画家・周武発の作品 (写真提供・円明園遺跡公園)。
投稿された文章の全文は以下の通り。
2019年4月16日、北京時間0時、フランスの著名な建築物・ノートルダム大聖堂で突然火災が生じ、燃え盛る火が大聖堂を包み込んだ。
159年前、英仏連合軍は円明園を略奪後、焼き払った。それを最も強く批判したのが小説「ノートルダム・ド・パリ」の作者であるフランス人のビクトル・ユーゴーだ。
ユーゴーは、「二人の強盗が円明園へ押し入り、略奪し、放火した。一人の強盗の名はイギリス、もう一人の名はフランスだった」と記している。
そして、今回、ユーゴーを通じてその名を世界に知らしめたノートルダム大聖堂も烈火の苦しみを味わうことになった。
この大火災を目にし、中国文化がかつて経験した苦難を思い出してしまった。三日三晩にわたって燃え続けた大火災で、円明園は廃墟と化し、それは中国の屈辱の歴史に打ち込まれた最も痛ましい釘となっている。
今この時、中国人は焼失した円明園を、100年以上にわたり抱えてきたその心の傷を思い出さずにはいられない。その苦しみやダメージは耐え難い。惜しむべきノートルダム大聖堂、そして惜しむべき円明園。文化はこのような形で滅ぼされるべきではなく、ましてや人によってこのように踏みにじられるべきでは決してない。