中国の第1四半期GDPが6.4%増 予想を上回った理由

人民網日本語版 2019年04月19日09:23

国務院新聞弁公室の17日の記者会見で、中国経済の第1四半期の統計が公表された。速報値で第1四半期のGDPは21兆3433億元(1元は約16.7円)、物価の変動を除いた実質で前年同期比6.4%増となり、前年の第4四半期と比べて横ばいだった。

「中国の経済運営は落ち着いたスタートを切り、安定の中で成長した。特に3月期の複数の指標は予想を上回り、積極的要素が次第に増えた」。国家統計局の毛盛勇報道官は「国内の生産者も消費者も、国内的に見ても国際的に見ても、中国経済の成長を有望視することで一致しており、市場の信頼は高まっている」と語る。

では、第1四半期の統計が予想を上回ったのはなぜか。

表象的には、これは主に3月の統計が確かに良く、いくつかの指標が比較的顕著に回復したおかげだ。3月の一定規模以上工業付加価値額は8.5%増で、1~2月を3.2ポイント上回った。投資と消費はいずれも加速した。特に3月に輸出は20%以上回復し、予想を明らかに上回った。

本質的には、第1四半期の統計の好転は中国の一連の改革開放政策の効果が累積して顕在化したものだ。今年初め、有効投資と住民消費を拡大する一連の政策が相次いで打ち出され、今年の「政府活動報告」の減税・行政手数料減免政策も実行に移され続けた。

毛氏によると、4月1日から製造業の付加価値税率は16%から13%に引き下げられ、多くの企業が税控除を拡大するため自発的に製品準備を増やし、川上企業に生産の増加を求めた。これによって第1四半期の工業付加価値額は6.5%増にまで高まった。

政策効果の先導する形で、市場の予想と信頼は高まった。3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比1.3ポイント上昇し、非製造業景況指数は0.5ポイント上昇した。第1四半期に消費者信頼感指数は昨年第4四半期より3.2ポイント高まった。

「いくつかの先行指標から、市場予想が明らかに改善しているのは確かだ」と毛氏は指摘する。「国内の生産者も消費者も、国内的に見ても国際的に見ても、中国経済の成長を有望視することで一致しており、市場の信頼は高まっている。外部環境の不確定性が比較的多い現在の状況の下、国内の改革発展の各課題の総合的推進が並大抵でなく困難な中、市場の信頼は明らかに改善した。これは容易なことではない」。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年4月18日

  

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