第9回北京国際映画祭の閉幕式・授賞式がこのほど、北京懐柔国家中影数字製作基地で開催され、最優秀作品賞にデンマークの「A Fortunate Man」が選ばれた。陳建斌監督が脚本も務めた「第十一回」は、最優秀脚本賞と最優秀助演女優賞を受賞した。北京晩報が報じた。
中国のSF映画「流浪地球(The Wandering Earth)」は、最優秀視覚効果賞を受賞。審査員は同作品について、「視覚効果から壮大な志と目標を見ることができ、完成度が高かった」と評価した。
最優秀主演女優賞は、「TEHRAN:CITY OF LOVE」(英国/イラン/フィンランド)に出演したForough Ghajabegliが受賞し、授賞式で「これはチームで勝ち取った栄光。私をここに立たせてくれた、イランの映画人にとても感謝している。テヘランも北京も愛の街で、北京は私に幸せをもたらしてくれる都市だ」と声を詰まらせながら語った。
最優秀主演男優賞は 「Tha WAITER」に出演したギリシャのAris Servetalisが受賞した。最優秀音楽賞も受賞した同作品は、ウェイターをしながら静かな生活を送っていた男性が、ある失踪事件に巻き込まれ、命まで狙われそうになる物語を描いている。
最優秀作品賞を受賞したデンマークの映画「「A Fortunate Man」は、19世紀後期に、遠大な志を持つ牧師の息子が、キリスト教の家族を離れ、コペンハーゲンに引っ越して学校に通い、社会で何度も挫折を経験して、最終的に孤独な隠者となる物語だ。1917年にノーベル文学賞を受賞したデンマークの作家・ヘンリクポントピダンの小説が原作で、デンマークの巨匠・ビレ・アウグスト監督がメガホンを握った。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年4月22日