第69回ベルリン国際映画祭の授賞式が現地時間16日夜に開催され、王小帥監督の「地久天長(So Long、My Son)」で主演を務めた俳優の王景春(ワン・ジンチュン)と女優の咏梅(ヨンメイ)がそれぞれ、最優秀男優賞と女優賞を受賞した。同映画祭で、中国映画が同2賞をダブル受賞するのはこれが初めてとなる。羊城晩報が報じた。
「地久天長」は、タイムラインが交差・ジャンプする編集スタイルを採用し、元々仲の良かった2つの家族がある出来事をきっかけに仲たがいし、片方の家族が中国の北方地方から南方地方へと引っ越す物語を描いている。そして30年後に2つの家族は再会。家庭をテーマに、時代の変遷をポイントにして、ここ30年の間の中国社会における人間模様を描いている。王景春と咏梅は同作品で夫婦を演じ、斎溪(チーシー)、杜江(ドゥ・ジャン)、王源(ワン・ユエン)らも出演している。
王景春は、「この映画はたくさんの素晴らしい愛を感じさせてくれた」と話す。王景春がベルリン映画祭のコンペティション部門にノミネートされるのは今回で2回目。前回ノミネートされたのは2014年で、主演を演じた「白日焰火(Black Coal Thin Ice)」は複数の賞を受賞した。登壇した王景春は、「5年前、僕はステージの下にいたけど、今日はここに立つことができた」とその喜びを語り、「この映画を通して今の中国人の生活を知ることができる。ここにいる全ての人は今日、映画のために集まった。世界の全ての恋と愛が永遠に続くことを願っている」と語った。
喜びのあまり涙を流した咏梅は、受賞スピーチで王小帥監督と全ての関係者に感謝し、「とてもうれしい。この賞を受賞できるとは思ってもみなかった」と語った。同映画祭で最優秀女優賞を受賞した華人女優としては、張曼玉(マギー・チャン)と蕭芳芳(ジョセフィン・シャオ)に続いて、咏梅が3人目となり、中国大陸部の女優では初の受賞となった。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年2月19日
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