「子育ての神グッズ」売上1年で16倍に 20代前半も子育ての行列に

人民網日本語版 2019年04月22日16:24

ECサイト天猫(Tmall)がこのほど初めて発表した「中国式子育て:2019年天猫親子消費報告」によると、95後(1995年から1999年生まれ)が子育ての行列に加わりつつある。この新世代のパパ・ママの子育てスタイルは70後(1970年代生まれ)や80後(1980年代生まれ)と大きく異なり、電動ゆりかご、スマートお友達ロボットなど、「子育ての神グッズ」が天猫で爆発的な売れ行きをみせている。95後の新米パパ・ママの子育て消費への投入額は年々上昇し、過去3年間には天猫におけるこの層の子育て消費の複合年間成長率が平均61%に達したという。「南方日報」が伝えた。

同報告によれば、迷子防止ひも、ワンアクション折りたたみベビーカー、迷子防止ハーネスなど、「子どもとお出かけ」に関連した「神グッズ」が天猫での売り上げは16%急増したという。こうしたグッズがあればパパかママが一人で子どもと出かける時の不安や不便が解消され、子どもと一緒にどんどん外に出ていけるようになる。

新世代のパパ・ママは「自分も子どももおしゃれに」と考える人が多く、アニメや漫画のキャラクターグッズを子どもに与えるのを好む。同報告によると、昨年1年間に天猫でペッパピッググッズを買った人は2千万人に迫り、ハローキティ、ディズニー、トランスフォーマー、モンキーマジック(大鬧天宮)などのキャラクターの衣類や靴類も非常に人気があったという。

中国ベビーマタニティ産業革新連盟の朗国彪副事務局長は、「90後(1990年代生まれ)のママは傾向がはっきりしており、豊かな物質的生活を送りたいと考え、多様な商品と適格で細やかなサービスを求め、大衆ブランドをあまり好まない。彼女たちが目指す『格式の高さ』を醸し出すにはストーリー性のあるニッチなブランドが最適だ」と話す。

朗さんは続けて、「面白いのは、一連の報告データをみると、90後のパパとママが子育てにどんどん関わっていることだ。これは80後の家庭と極めて大きく異なる点だ。『ママネット』のデータでも、子育てに関する消費の半分以上を父親がまかなっている」と説明する。

こうした動きにはどのような意味があるか。朗さんは、「90後は自分の手で子育てをしたいと考えている。この世代は自意識が高く、自分の子どもは自分で育てたいと思い、『自分の縄張りでは自分が主人』と考える人々だ。数多くのパパが子育てに関わるようになり、彼らは科学技術電子製品を非常に好むことから、スマート育児製品市場が加速的に後押しされている」と話す。

90後は最も注文の多い「消費の王様」でもある。朗さんは、「90後の子育てニーズはまだ十分に満たされていない。スマート育児製品はたくさんあり、音声類製品(おしゃべり人形など)、セキュリティ類製品(電子ウォッチなど)などいろいろあるが、技術レベルが低く、たとえばロボット玩具は電子製品ビジネスエリア・華強北で売っているものもECプラットフォームで取り扱っているものも大差なく同質化が著しい。企業は技術のウェイトを高めるよう努力しなければならない」と指摘する。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年4月22日

  

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