膨らみ続ける日本の防衛費 「専守防衛」はすでに骨抜き?

人民網日本語版 2019年09月02日16:15

日本防衛省は8月30日の会議で、2020年度予算の概算要求を5兆3223億円と決めた。今年度比1.2%増で、過去最大だ。新華社が伝えた。

日本は近年防衛費を増やし続け、米国から先端兵器を大量に購入し、宇宙作戦隊を創設するうえ、駆逐艦を事実上の空母に改造する方針だ。こうしたやり方は日本の平和憲法の「専守防衛」理念に反し、東アジア地域に不安と脅威をもたらすとアナリストは懸念する。

■防衛費は8年連続で膨張

今回公表されたのは防衛省の定めた概算要求に過ぎないが、一般的に審議段階で大幅な減額はなく、最終的な予算額と概算要求との間に大きな開きはない。予算案が成立すれば、日本の防衛費は8年連続の増加となる。

概算要求の具体的内容を見ると、日本は防衛面で米国にぴったりと追随。宇宙・サイバーなど新たな分野への資金投入を強化しており、米軍当局の動向と符合する部分が多くある。例えばトランプ米大統領は8月29日に宇宙軍の発足を宣言したが、日本も概算要求で524億円を投入して「宇宙作戦隊」を創設すると公言している。この資金は他国の人工衛星の監視、通信衛星の妨害に対する電子装置の導入に充てられる。

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