日本国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)主催の「さくらサイエンスプラン5周年シンポジウム」が11日、東京大学の弥生講堂で開催された。人民網が伝えた。
同プロジェクトは2014年に始まり、各国の青少年を日本の短期訪問・交流に招待している。日本の大学、高校、企業、政府機関を見学し、ノーベル賞受賞者との共同実験や、日本の学生との友好交流などを行う。
同プロジェクトの実施から5年にわたり、日本の340余りの機関が中国、韓国、ベトナム、タイなど41カ国・地域の3万人以上の青少年を受け入れた。うち中国からの青少年は1万人以上で、訪日青少年全体の約3分の1を占めている。日本における中日青少年交流活動のうち、同プロジェクトは持続時間が最も長い、参加者が最も多い、範囲が最も広い、評価が最も高い交流活動だ。
在日本中国大使館科学技術部公使参事官の夏鳴九氏は挨拶で、「さくらサイエンスプランはアジア各国の青少年に向け、相互交流、相互学習、相互参照の場を設けた。理解の促進、相互信頼の構築、友好発展の橋をかけた。アジア各国のさらなる国際科学技術革新協力の展開を促し、友好な民意の基盤を固めるため積極的な影響を生んだ」と述べた。
日本外務大臣科学技術顧問の岸輝雄氏は、さくらサイエンスプランは「典型的な科学技術外交の実験であり、より多くの日本ファンを育むことに期待する」と述べた。
JST理事長の濵口道成氏は「科学技術への投資は未来への投資だ。持続可能な開発の科学技術の目標を達成するためには、科学技術分野で国際協力と人材交流を推進しなければならない。さくらサイエンスプランは国の未来に関わる日本と海外の若者の友好の絆を作り、革新の契機を生み出すため重要な役割を果たした」と指摘した。
さくらサイエンスプランの創設者の一人で、JST中国総合研究・さくらサイエンスセンター上席フェローの沖村憲樹氏は、さくらサイエンスプランの実施から5年にわたる10の成果を発表し、また毎年1万人の訪日目標の早期実現を目指し、将来的にはこの目標を3万人に引き上げるとした。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年11月13日