頑張る「宅配男子」に「ダブル11」の大きなプレゼント

人民網日本語版 2019年11月12日10:20

「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」が到来し、第一線で働く全国210万人の宅配員が最も忙しい一週間がやって来た。国家郵政局の推算によると、今年の「ダブル11」効果は今月18日まで続き、宅配物処理件数は業界全体で28億件に上る見通しだ。中国青年報が伝えた。

全国総工会は、今年の「ダブル11」に際し、忙しく第一線で働く宅配員をねぎらう目的で70万元を拠出する。「宅配男子」もさまざまな「ギフト」を受け取った。たとえば北京では、「宅配業従事者」も職階査定の対象となった。

北京市はこのほど、宅配業従事者のキャリア発展の道をよりスムーズなものとする目的で、革新的な措置を打ち出し、宅配業従事者を対象とした認定プログラムを新たに設け、技術員・エンジニア補佐・エンジニア・高級エンジニア・正高級エンジニアという5つの等級を設置した。同時に、宅配業務の高技能者と宅配業関連技術者がよりスムーズにキャリアを発展させられるルートを設け、宅配員がより多くの昇進チャンスを手にし、より大きなキャリア発展空間を獲得できるようになった。

江蘇省も今年7月、職階リストの中に「宅配業従事者」を初めて組み入れた。蘇州で働く22人の「宅配男子」および管理スタッフが、初めて同分野の技術職階に認定された。

中国郵政速達物流股フン有限公司(フンはにんべんに分)合肥市分公司で宅配業務に携わる郭楠さんは、「正式な職階として認められることは、我々にとって間違いなく大きなメリットとなる。私は研鑽を積もうとずっと努力を続け、昨年は大学学部の社会人入試にも挑戦した。正式な職階として認められれば、宅配業に対する社会からの評価が高まることになり、自分の職業に対する誇りも高まるだろう」と話した。

北京順豊速運有限公司陶然北岸支部虎坊路点部石頭胡同ステーションで宅配員として働く斉南南さんは、「一生を通じて学び続けることで、自分の持つ技術にさらに磨きをかけたい」と抱負を述べた。

中国国防郵電工会(労働組合)の黄敬平副主席は、「中国の宅配業の成長スピードは、5年連続で世界トップの座を維持している。現代の宅配業は、もはや従来の労働密集型産業ではなくなった。この産業規模を支えているのは、『ラストワンマイル』を走り回る宅配員だけではない。ほかにも、ドローン設計や人工知能、機械学習など最前線業務に携わる技術スタッフが支えになっている」としている。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年11月12日

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