新型コロナウイルス感染症に対処する上で国際協力、特に国際科学技術協力が極めて重要だ。中米の研究者の最新の共同研究は、新型コロナウイルスの感染経路に関する重要情報を提供した。科技日報が伝えた。
同研究は中国深セン疾病予防管理センター、鵬城実験室、ハルビン工業大学、米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生学部などの研究者22人が共同で行った。チームは27日に「The Lancet Infectious Disease」(電子版)に掲載した研究報告書の中で、中国・深センの早期感染者及びその濃厚接触者の分析を行い、新型コロナウイルスの自然史、伝播及び対策のより多くの知見を提供した。新型コロナウイルスの影響を予測し、感染対策を評価し、世界の対応策を指導する証拠的基礎を提供したという。
同研究において、チームは深セン疾病予防管理センターが1月14日から2月12日に確定した感染者391人と濃厚接触者1286人のデータを分析した。彼らは有症状感染者と濃厚接触者の追跡で見つかった感染者を比較するとともに、症状が出始めてから感染が確認され隔離や入院に至るまでの時間を計算し、感染拡大の指標及び感染拡大のリスクに影響を及ぼす要素について分析した。最終的に一連の新型コロナウイルスの疫学的な重要情報を取得した。分析によると、新型コロナウイルス感染症は潜伏期間が短いが臨床の過程が長い疾患で、感染者の症状が出るまでの時間は平均で約5日となっている。接触者のうち、家庭内の接触者と共同旅行者の感染のリスクが特に高い。濃厚接触者の隔離と追跡により感染者のコミュニティ滞在時間を減らし、基本再生産数(R0)を減らすことができる。子供は重症化しにくいが、感染率は成人とほぼ同等。
研究者によると、今回の研究で得られた新型コロナウイルスの疫学的重要情報は、世界の大流行により良く対応できるように、世界各地の疫学専門家、薬品科学者、公衆衛生当局者による目標・政策制定をサポートする。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月30日
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