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農村のお年寄り数百人の写真を10年間撮り続けた若者

人民網日本語版 2020年08月24日16:18
農村のお年寄り数百人の写真を10年間撮り続けた若者

今年29歳になる西安の若者・許凱さんは、高校生の時からしばしば農村の田んぼや畑に出かけ、仲良くなった村のお年寄りたちと交流してきた。今年4月中旬、彼は友人と共に、お年寄りたちの写真を撮る様子を映したショート動画をSNS上に投稿し始めた。中国日報の微博(ウェイボー)公式アカウントが伝えた。

許さんが撮影するお年寄りたちはいずれも、偶然出会った見知らぬ人ばかり。だが、動画を撮り終える時にはお年寄りたちのスナップを撮影し、写真をプリントアウトしてフォトフレームに入れ、記念にプレゼントしているという。

許さんは、「どのお年寄りにも歴史がある。彼らは激動の時代や苦労を経てきている。それを彼らの代わりに記録に残そうと思った」と話す。

大学生になった頃から、農村のお年寄りたちの写真を撮り始め、以来、すでに数百人を撮影した。許さんは、「最初はただの趣味でやっていた。そのうちに、撮影中に感動して涙を流す人が出てきた。見知らぬ他人である僕とお喋りできたというだけで涙を流す人もいる。ある103歳のお年寄りは、写真を撮影した後にこの世を去り、僕が撮った写真が遺影になった」と話す。

こうした経験は彼に深い感慨を抱かせ、自分は誇るべきことをしたと感じるようになった。許さんは9999人のお年寄りを撮影する計画だが、それが実現するのは、彼が60歳を過ぎてからになるという。(編集KM)

「人民網日本語版」2020年8月24日

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