商務部(省)は20日に記者会見を行い、高峰報道官が質問に答える中で、「世界の製造業における中国の地位は揺らがない」との見方を示した。
【記者】最近、ごく少数の企業の責任者は、中国が世界の工場である時代は終わったとの見方を示した。これについて、商務部のコメントは。
【高報道官】中国は製造業大国であり、11年連続で世界の物品貿易輸出で1位の輸出大国だ。中国には整った工業体系があり、世界で唯一、国際連合の国際標準産業分類のすべての工業分類をカバーする国であり、中国の製造業とグローバル産業チェーン・サプライチェーンは深く融合している。
今年に入ってから、突如襲来した新型コロナウイルス感染症に直面して、中国は感染症対策をしっかり行うことを前提として、貿易の安定と外資の安定のための一連の政策を速やかに打ち出し、外資系企業を含む各種の企業は苦難に満ちた努力を重ね、「メイド・イン・チャイナ」は試練を耐え抜き、中国は実際の行動でグローバル産業チェーン・サプライチェーンの安定と安全を守った。
ここ数年、一部の企業が要素費用などの考えに基づいて、グローバル産業配置を調整したのは、市場経済の下での正常な現象だ。中国には高い素質を備えた豊富な労働力資源、整った産業配置とインフラがあり、14億人の人口を擁する巨大市場があり、製造業の発展に向けた総合的な競争上の優位性には変わりがなく、経済が安定さの中で好転し、長期的に好調さを維持する流れにも変わりはない。
中国は感染症対策において戦略的な成果を収めるのに伴って、各種の政策措置が実施され効果を上げるよう急ピッチで推進し、引き続きより高いレベルの対外開放を推進し、ビジネス環境を持続的に改善し、グローバル産業チェーン・サプライチェーンの安定において引き続き果たすべき役割を果たす。われわれは、世界の製造業における中国の地位は揺らがないと確信する。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年8月21日