顔認証技術が豚にも応用 健康状況を確認

人民網日本語版 2020年09月11日08:15

科学技術が日進月歩の今日、人工知能(AI)アルゴリズムに基づく認証技術は、複数業界のソリューションに持続的にエネルギーを注入している。人の顔のほか、AIアルゴリズムが支える認証技術は牧畜業の発展にもエネルギーを注入し、特に豚の顔認証で大きな成果を上げている。筆者の調査によると、高新興科技集団股フン有限公司(フンはにんべんに分)が開発した牧畜巡回点検ロボットは、人の代わりに全天候のスマート巡回点検を行うことができ、養豚場の環境のリアルタイム動的検査を実現している。さらに重要なのは、豚の自動検温、統計・分析、発情状況のチェック・報告なども行えることだ。広州日報が伝えた。

応用において、豚の顔認証のデータ収集作業量は人の顔を上回る。開発者によると、豚の顔認証は数百の参考ポイントを集めることが必要だ。そうしてはじめて、人の顔認証と同水準のアルゴリズムを実現することができる。耳タグという従来の身元確認手段と比べると、AIアルゴリズムによって群れの中の豚の顔を識別することでコストを大幅に削減でき、動物に与える物理的な傷害も最小限に抑えられる。この無害な手段により、豚の目、耳、鼻、たてがみ、輪郭といった顔の特徴を細かく集めると、すべての豚の唯一無二の「身分証」が作成される。

この認証技術・手段を利用し、牧畜業者は現在、ある豚の具体的な行動を判断できるようになる。例えば、餌を食べているか、妊娠しているか、出産するかなどだ。同時に牧畜巡回点検ロボットの赤外線カメラは、豚の体温を正確に測定するとともに、音声認識により咳や呼吸困難などの症状がないかを判断できる。行動の識別と結びつけることで、さらに豚の運動状況を監視し、傾眠していないか、しっかり食べているかをチェックする。年齢、体重、品種、運動の頻度、給餌の習慣など専門の記録文書を作成することで、健康状況をよく確認できるようになった。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年9月11日

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