中国、予定通りの消費財博開催で世界経済に新たな原動力を注入

人民網日本語版 2021年05月08日08:38

5月7日から10日まで、第1回中国国際消費財博覧会が海南省海口市で開催されることが、大きな注目を集めている。中国新聞社が伝えた。

商務部(省)消費促進司の朱小良司長は6日に行なわれた消費財博のメディアブリーフィングで、「現在、世界では新型コロナウイルス感染症が引き続き蔓延している。こうした背景の中、中国が予定通り消費財博を開催し、暗がりの中にいる世界経済に新たな原動力を注入することは確実だ」と述べた。

朱氏は、「第1回消費財博は『ハイレベル、新しい、特別、優れた』選りすぐりの消費財を集め、国際的に優れた消費財にスポットを当て、取り引きをする重要なプラットフォームになるよう力を入れ、各国の優れた消費財に中国の市場進出に向けた展示・取り引きの機会を与えるとともに、中国各地と世界各国の優れた消費財を世界へ販売するためのビジネスチャンスを作り出すことにもなる」と述べた。

朱氏によると、消費財博開催の重要な意義は、主に次の4つの面に表れている。

第1に、新たな発展構造の構築を加速する上でプラスになる。消費財博は国内市場と国際市場をつなぎ、中国内外の質の高い消費財資源と世界のバイヤー・サプライヤーが一堂に会する場を作り、国内市場の供給構造を最適化し、供給の質を改善し、国内需要に対する供給システムの適応性を向上させ、需要が供給をけん引し供給が需要を生み出すより高水準の動態的バランスを構築し、国内の大きな循環をスムーズにする上でプラスになるだけでなく、グローバル消費資源・要素のスムーズな流動、高効率の共有を推進し、内需と外需、輸入と輸出の協調発展を実現し、国内と国外の2つの循環を促進する上でもプラスになる。

第2に、人々の素晴らしい生活に対するニーズをよりよく満たす上でプラスになる。中国の中所得層はすでに4億人を超え、1人あたり国内総生産(GDP)は1万ドル(約109万円)を突破し、人々の中・高レベルの多様化した消費ニーズが拡大を続けている。消費財博の開催を通じて、海南自由貿易港の優遇政策を集積し、中国内外の優れた消費財の需給両サイドの効果的な結びつきを促進し、人々が高品質の商品を便利により安く手に入れ、よりハイレベルのサービスを享受出来るようにすることで、人々のますます高まる素晴らしい生活へのニーズをよりよく満足させること、人々の獲得感と幸福感を絶えず強化することができる。

第3に、海南自由貿易港の建設加速を推進する上でプラスになる。消費財博開催は「海南自由貿易港建設全体案」の重要な措置であり、自由貿易港政策の優位性、生態環境の優位性、ビジネス環境の優位性、独自の地理的優位性を利用して、各種の生産要素を効果的に集積し、関連産業チェーンが海南に進出するよう誘致し、海南の産業のモデル転換・高度化を促進するとともに、海南の現代型サービス業の発展を力強くけん引し、高品質・高基準の海南自由貿易港建設に向けて原動力を与えることになる。

第4に、力を合わせて世界経済の安定回復を推進する上でプラスになる。現在、世界では感染症が引き続き蔓延し、世界の経済情勢が依然として複雑で厳しく、回復を妨げるアンバランスと不安定の問題が突出している。こうした背景の中、中国が予定通りの消費財博開催で、世界へ主体的に市場を開放し、ハイレベルの対外開放を推進するとの中国の固い決意と自信を示し、世界と市場チャンスを共有し、世界経済の回復を推進しようとする中国の心からの願いを体現することになり、暗がりの中にいる世界経済に新たな原動力を注入することは確実だ。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年5月8日

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