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【ぶらり北京】トレンドスポットで野菜を買おう!三里屯編

人民網日本語版 2020年12月21日10:37

北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介するその名も「ぶらり北京」。今回は最先端のショップやレストランが軒を連ねるトレンドの発信地・三里屯をぶらりと歩きながら紹介していきます。噂によると、三里屯では毎週火曜日にファーマーズマーケットも開かれているとか…さて、今回A姐とG姐が注目したものとは?

北京初のバーストリートからトレンドスポットへ

北京市東部にある三里屯は、旧時の北京城内から三里の距離にあることからこの名がついた。1960年代から大使館エリアとなり、現在もカナダ大使館やドイツ大使館、ベルギー大使館など、多くの国の大使館がこのエリアに集中している。外交公寓と呼ばれる外国人用アパートメントも多く建てられ、北京に駐在する外国人が数多く住み、ショッピングや余暇の時間を過ごすエリアになった。

このエリアのシンボル的な通りが、三里屯北路だ。以前、この通りの西側には服装市場が開かれ、洋服を買い求める人々で賑わった。その一方で、通りの東側は北京で初のバーストリートでもあった。90年代末、三里屯エリアには北京の60%以上のバーが集中していたというから、当時の北京のナイトライフは三里屯が担っていたと言っても過言ではないだろう。

多くの若者たちが集まる三里屯の太古里南区(撮影・勝又あや子)。

その後、三里屯では大規模な再開発が行われ、太古里や三里屯SOHOなど大型のショッピングエリアが完成。世界のハイブランドや有名ショップが数多く入居している。また、米国やメキシコ、イタリア、スペイン、タイ、日本など、各国のグルメを提供するレストランも多く、最新のトレンドと異国のグルメが楽しめるエリアとなっている。

今年8月に三里屯・太古里にオープンした米国発ハンバーガーショップの北京1号店(撮影・勝又あや子)。

三里屯・太古里に日本の小樽から出店したスイーツショップ(撮影・勝又あや子)。

トレンドエリアで週1回開かれるファーマーズマーケット

そんな三里屯で、毎週火曜日に「北京有機農夫市集」というファーマーズマーケットが開かれている。場所は那里花園というショッピング施設の中庭で、時間は午前10時から午後2時まで。現在は冬季なので、中庭ではなく施設内部に会場を移しての開催となっている。

那里花園で毎週火曜日に開かれるファーマーズマーケット「北京有機農夫市集」(撮影・勝又あや子)。

このマーケットには、オーガニック野菜を育てる農家のほか、肉や卵、手作りのチーズ、蜂蜜、パンやクッキーなどの食品を扱う店、さらには手作りの洋服や小物、キャンドルを扱う店などが出店している。

「布楽奶酪」の手作りチーズいろいろ(撮影・勝又あや子)。

始まりはパフォーマンスアート

今年10周年を迎えたこの北京有機農夫市集の誕生には、実は日本人のアーティストが関わっている。2010年、当時北京に在住していたパフォーマンスアーティストの植村絵美さんが、夫である米国人のマイケルさんと共に開催したのが始まりだ。ただ、当時は組織的な定期開催マーケットではなく、食に関心を持つアーティストが無農薬栽培や有機栽培に取り組む農家の人々と協力して行った「食をテーマにしたパフォーマンスアート」だった。

やがて市民ボランティアグループが立ち上がり、北京有機農夫市集は定期開催のマーケットへと発展。単に農家が消費者に直接販売する場というだけでなく、農家と消費者とが経験を共有する場を提供し、地域による農家支援の仕組みであるCSA(Community Supported Agriculture)システムを導入。さらに専門家のレクチャーなども企画し、消費者が食に関する知識を学ぶ場を提供した。また、農家向けの有機農業研修実施や、環境に配慮した栽培理念の普及、農業関係のシンポジウム開催、農業学術分野のフィールドワーク調査への協力など、農家支援や学術協力も行っている。

生産者の顔が見える安心のマーケット

北京有機農夫市集は、安全な野菜の作り手と安全な野菜を買いたい消費者を結びつける交流の場でもある。実際、今回出店していた農園の一つ、「小柳樹農園」では、珍しい野菜の名前や食べ方について、農園を経営する柳鋼さんから直接説明を聞きながら買い物をすることができた。この日、柳さんのお店で特に目を引いたのは、黒くて細長い根菜。柳さんに尋ねてみると、その正体は「黒ニンジン」。割ると中身は濃い紫色で、試食させてもらったら、あまりニンジン臭さがなく食べやすかった。また、からし菜を漬けて干した梅干菜は、なんとピザにするとおいしいのだという。こんな風に新しい発見があるのも、生産者から直接買えるファーマーズマーケットの楽しみだ。

手書きがなんとも素朴な「小柳樹農園」のプレート(撮影・勝又あや子)。

「小柳樹農園」で売られていた「黒ニンジン」(撮影・勝又あや子)。

実は、柳さんは日本語が達者。上記の会話もすべて日本語で対応してくれた。私たちが取材している間にも、日本人のお客さんが訪ねてきて、お目当ての野菜があるかどうか質問していた。正直なところ、このファーマーズマーケットで売られている野菜の値段は高めだが、エコな暮らしを心がけ、オーガニックな食べ物を目当てにやって来る人々にとっては、値段に見合った付加価値があるということなのだろう。また、「あの農園のあの人がいるから行ってみよう」と思えるような、生産者の顔が見えるマーケットとしてすっかり定着しているようだった。

世界のブランドやショップも数多く進出している北京きってのトレンディスポット、三里屯。そしてそこで開かれているエコなマーケット。皆さんもぶらりと訪れて、北京の今に触れてみませんか?

(文/勝又あや子)

ぶらり北京

北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩き、見たり、食べたり、遊んだり?興味の向くまま、気の向くまま、北京の魅力をゆる~くお伝えしていきます。

「人民網日本語版」2020年12月21日

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