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天津での中米会談から伝わるメッセージ

人民網日本語版 2021年07月29日09:44

王毅国務委員兼外交部長(外相)は謝鋒外交副部長(外務次官)に続き、26日午後に天津でシャーマン米国務副長官と会談した。アンカレジ対話に続く中米間の重要な対面での意思疎通であり、両国各界と国際社会の注目を集めた。新華社が伝えた。

他国との対等な付き合い方を米側に教える

シャーマン訪中は米側が提案し、双方間の調整を経て行われたものだ。だが米側は訪中前も引き続き、いわゆる「実力と地位」から中国側との対話を続けたいと主張したうえ、一連の問題において中国への封じ込めと抑え込みを強化し、中国の譲れぬ一線への挑戦を試み続けた。

これについて王部長は、「もし米国が今日に至るもなお、他国との対等な付き合い方を学んでいないのなら、我々にはこの事について国際社会と共に、米国にしっかりと補講をする責任がある」と明確に指摘した。

アナリストは、「自ら訪中を求めておきながら、再び居丈高な姿勢を示す米側の矛盾したやり方は、その覇権優位性の減衰への焦りを反映しており、反対に、世界を同じ高さでまっすぐに見るという態度で中米関係を扱う中国は、積極的でオープンな自信と度量、安定した強い戦略的揺るぎなさを示した」と分析する。

謝副部長は会談で、中米関係が現在膠着状態に陥り、深刻な困難を抱えている根本的原因は、米国の一部が中国を「仮想敵」と見なしていることにあると指摘した。中国国際問題研究院の阮宗沢常務副院長はこれについて、「中国側は、中米間の問題の根本的原因をはっきりと指摘し、対中認識の偏りを改めるよう米側に要求した。一言で核心を突いたと言える」とする。

米国の一部政治屋が鼓吹する「中国脅威論」に対して、中国側は天津で、「中国の発展は米国への挑戦ではなく、米国に取って代わるためでもない。中国はかねてより米国との勝ち負けに興味はないし、中国の発展も米国の凋落を前提に築かれるものではない」と明瞭かつ明確に米側に告げた。

中国国際問題研究院米国研究所の蘇暁暉副所長は、「米国も中国を『同じ高さでまっすぐに見る』ことを学び、その一貫したいじめの姿勢を改め、健全かつ正常な心理で中国と交流して初めて、中米関係は正しい道を安定的に遠くまで前進することが可能となる」と指摘する。

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