外交部「米国が『台湾カード』切り続ければ中米関係に破綻リスク」

人民網日本語版 2021年10月28日14:24
外交部「米国が『台湾カード』切り続ければ中米関係に破綻リスク」

ブリンケン米国務長官が国連への台湾地区の参加を鼓吹したことについて、中国外交部(外務省)の趙立堅報道官は27日の定例記者会見で、「もし米国が『台湾カード』を切る道を、結果を顧みずに突き進むのなら、必ず中米関係を破綻させるような多大なリスクをもたらし、台湾海峡の平和と安定を深刻に損ない、米側自身の利益も深刻に損なうことになる」と指摘した。

ブリンケン米国務長官は先日、「国連機関の台湾の有意義な参加は政治的問題ではなく、実務的問題だ。米国は国連の全ての加盟国に、国連機関及び国際社会への台湾の積極的で有意義な参加を米国と共に支持するよう促す」とする声明を発表した。

これについて趙報道官は、「米側の声明は『一つの中国』原則及び中米間の3つの共同コミュニケの規定に深刻に違反し、自らの約束に背き、国際関係の準則に違反し、『台湾独立』勢力に深刻な誤ったシグナルを発するものだ。中国側はすでに米側に厳正な立場を表明するとともに、厳正な申し入れを行った」と述べ、以下の点を強調した。

(1)世界には中国は1つしかなく、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法政府であり、台湾地区は中国の領土の不可分の一部だ。

(2)国連組織の活動への台湾地区の参加は、「一つの中国」原則に従い処理されなければならない。

(3)台湾当局は「台湾独立」分裂の立場を頑なに堅持し、92年コンセンサスを認めることを拒み、いわゆる「国際空間」を力の限り拡大し、「台湾独立」分裂の道を突き進んでいる。これは台湾海峡の平和と安定に対する最大の現実的脅威であり、近年の国際民間航空機関(ICAO)や世界保健機関(WHO)など国際機関への台湾地区の参加が度々壁にぶつかっている根本的原因でもある。

(4)「一つの中国」原則及び中米間の3つの共同コミュニケは中米関係の政治的基礎であり、米側が一方的に仕立て上げた、いわゆる「台湾関係法」と「6つの保証」は深刻に国際法と国際関係の基本準則に違反し、「一つの中国」原則に違反している。

趙報道官は、「我々は米側に対して、約束を厳守し、『一つの中国』原則及び中米間の3つの共同コミュニケの規定にしっかりと従い、国連総会第2758号決議を遵守し、無責任な誤った発言を止め、台湾地区によるいわゆる『国際空間』拡大への手助けを止め、『台湾独立』勢力に誤ったシグナルを発することを止め、中米関係の政治的基礎を実際の行動によって守るよう促す」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年10月28日

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