中国の秦剛駐米大使は2日、「我々は、中米が英国・グラスゴーでの気候変動会議を契機に、全人類の共通利益に着眼し、現在両国間の協力を阻害している『中米間の雲行き』を連携して一転させ、日増しに温暖化する『グローバルな気候』への対策における世界の協力をリードし、満足のいく結果を共に出すことを期待する」と表明した。中国新聞社が伝えた。
同日、気候ウィークのスペシャルイベント「グローバル・アクション・イニシアティブ2021 - 気候変動」が開幕。秦大使はオンラインで開会式に出席し、中米両国の若者と対話した際、冒頭の発言を行った。
「気候変動分野における中国と米国の共通の責任と、差異ある責任は何か。中国側は気候変動に共同で対処するために米国とどう協力する計画か」との質問に対し、秦大使は「中米両国は気候変動対策の主要な行動国であり、いずれもまず自国の状況を踏まえ、『国が決定する貢献』の目標をしっかりと達成するべきだ」と回答。
また秦大使は、「中国は2030年までのカーボンピークアウト、2060年までのカーボンニュートラルの達成を目指していく。これは、中国が世界で最も大きな炭素集約度の下げ幅を達成することを意味する。これらの目標を達成するために、発展途上国である中国は米国よりも大きな犠牲と努力を払う必要がある。気候変動対策には、中米両国を含む各国間の緊密な協力がより必要だ。中米は『気候危機対策共同声明』を発表し、協力の強化を再確認した。現在、双方は協力して、COP26の成功を後押ししている。電気自動車や再生可能エネルギー、グリーンファイナンス、デジタル経済などの分野での協力には大きな潜在力があり、深く掘り起こす価値がある。また、中米は気候変動の影響を受けやすい国々への支援で連携し、第三国市場協力を展開することもできる」と指摘した。
秦大使はさらに、「中国は自動車の排気ガスの排出量を削減し、環境配慮型の移動を堅持するために多くの努力を払ってきた。中国では、新エネルギー自動車が大きく発展しており、その数は600万台に達している。また、中国政府は公共交通機関や環境配慮型の移動手段を選択するよう国民に促している。北京冬季五輪も、全てにおいてグリーン・クリーンエネルギーを使用する史上初の五輪大会となる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年11月4日