【国際観察】米国の政治屋が「台湾カード」で中国を牽制する企ては徒労に終わる

人民網日本語版 2021年11月03日15:26

米国のブリンケン国務長官はこのほど、「国連機関への台湾の意味のある参加」を鼓吹する、いわゆる「声明」を発表した。米側の言動は「一つの中国」原則及び3つの中米共同コミュニケの規定に深刻に違反し、自らの約束に背き、国際関係の基本準則に違反し、「台湾独立」勢力に深刻な誤ったシグナルを送るものであり、「台湾地区によって中国を牽制する」冷戦思考と悪意ある企てを完全に露呈した。

世界に中国は一つしかなく、台湾地区は中国領土の不可分の一部だ。米国を含む世界180ヶ国が「一つの中国」原則を基礎に中国と外交関係を樹立した。「一つの中国」原則は国際社会の普遍的共通認識であり、広く認められた国際関係の基本準則であり、米側の一方的な挑戦や曲解は許されない。

米国の一部の政治屋は、「一つの中国」政策の堅持と「台湾独立」への不支持を口にする一方で、台湾地区のいわゆる民主主義と貢献を褒めそやし、飾り立て、台湾地区を後押しし、概念をすり替えて世論を惑わすことを愚かにも目論み、「一つの中国」への理不尽な挑戦をいわゆる「価値観」の問題として取り繕っている。彼らの言動は、「台湾カード」を切って中国の発展を牽制する企てに他ならない。

民進党当局は「台湾独立」という分裂の立場を頑なに堅持し、92年コンセンサスを認めることを拒み、いわゆる「国際空間」を力の限り拡大し、「台湾独立」という分裂の道を突き進んでいる。これは台湾海峡の平和と安定に対する最大の現実的脅威であり、近年、国際民間航空機関(ICAO)や世界保健機関(WHO)など多国間機関の活動への台湾地区の参加が何度も壁にぶつかっている根本的原因でもある。そのしばしば喚き立てる「台湾の代表権」や「台湾の国際空間」といった理屈の本質は、「台湾独立」を進めることだ。

米国の複数の政治家は最近、様々な場を利用して、様々な論法を立て続けにぶち上げ、編み出して、国連活動への台湾地区の参加を鼓吹し、後押しし、台湾地区のいわゆる「国際空間」拡大を手助けしている。その本質は、国際的に「一つの中国、一つの台湾」を作り、「一つの中国」原則に公然と挑戦しようとすることだ。50年前、米国は国連で「一つの中国、一つの台湾」や「二つの中国」を作ろうと愚かにも目論み、失敗した。今また歴史の歯車を逆転させようと愚かにも目論むのならば、それは14億の中国人民と世界の圧倒的多数の国々と対立する側に立つことであり、やはり失敗する運命にあるだろう。

このところ、米側は台湾地区問題で間違った言動が絶えず、すでに中国側は断固として必要な対応を取ってきた。もし米側が引き続き「台湾カード」を切る道をあくまでも突き進むのならば、中米関係に破綻リスク、全局的リスクをもたらし、必然的に台湾海峡の平和と安定が深刻に損なわれ、米側自身の利益も深刻に損なわれるのは必至だ。

中国の姿勢は一貫して明確であり、米側に対して、約束を厳守し、「一つの中国」原則及び3つの中米共同コミュニケの規定にしっかりと従い、国連総会第2758号決議を遵守し、無責任で誤った発言を止め、台湾地区によるいわゆる「国際空間」拡大への手助けを止め、「台湾独立」勢力に誤ったシグナルを送るのを止め、中米関係の政治的な基盤を実際の行動によって守るよう促している。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年11月3日

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