中国国家統計局は10日、2021年10月の全国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)のデータを発表した。中国新聞網が伝えた。
CPIが上昇
10月は異常気象や一部商品の需給アンバランス、コスト上昇といった要因の総合的な影響により、CPIが上昇した。前月比で見ると、前月の横ばいから0.7%上昇に転じた。このうち食品価格は前月の0.7%低下が1.7%上昇に変わり、CPIを約0.31ポイント(p)押し上げた。これは主に野菜価格の上昇によるところが大きかった。前年同期比で見ると1.5%上昇となり、上昇幅は前月より0.8p拡大した。
試算では、10月の前年同期比1.5%上昇のうち、昨年の価格変動の波及効果による部分が約0.2pを占めた(前月は0p)。新たな価格上昇の影響は約1.3pを占め、前月比で0.6p拡大した。食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同期比で1.3%上昇し、上昇幅は前月より0.1p拡大した。
PPI上昇幅が拡大
同局都市社会経済調査司の董莉娟シニア・アクチュアリーは、「10月には、海外からの輸入による要因に中国国内の主要なエネルギーと原材料の供給不足の影響が重なって、PPI上昇幅が拡大した」との見方を示した。
前月比で見ると、PPIは2.5%上昇し、上昇幅は前月比で1.3p拡大した。前年同期比では、PPIは13.5%上昇し、上昇幅は前月比で2.8p拡大した。
試算によると、10月PPI前年同期比上昇幅13.5%のうち、昨年の価格変動の波及効果による部分が約1.8pを占め、前月から横ばいだった。新たな価格上昇の影響は約11.7pを占め、前月比で2.8p拡大した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年11月10日