米中関係全国委員会(NCUSCR)、米国卓球協会、中国卓球協会が23日夜に米ヒューストンで催した中米「ピンポン外交」50周年記念行事に、中国の秦剛駐米大使と米国のキッシンジャー元国務長官がビデオメッセージを寄せた。新華社が伝えた。
秦大使はビデオメッセージで、「50年前、上の代の指導者は非凡な戦略的先見性と勇気をもって、歴史的チャンスを捉え、『小さなボールで大きなボールを動かした』して、中米関係正常化の幕を開いた。その後の50年間で、中米関係は幾度も困難を経験しながらも前向きに発展し、歴史的成果を収めた」と指摘。
「中米関係のメインストリームは常に協力・ウィンウィンだ。時には競争もあるだろうが、双方は卓球選手のように公認のルールを遵守し、公正で望ましい競争を繰り広げ、競争する中で尊重し合い、学び合い、参考にし合い、高め合うべきだ」とした。
また、「中米関係は現在また新たな岐路に立っている。中米関係という『大きなボール』は依然として卓球のような『小さなボール』による後押しを必要としている。それはつまり、『ピンポン外交』の示した戦略的先見性、政治的勇気、国民間の親善だ。今日我々がピンポン外交50周年を記念する意義はまさにここにある」と述べた。
キッシンジャー氏はビデオメッセージで、「50年前、米国卓球チームが中国の招待を受けて訪中した。これは非常に良い効果を挙げ、米中関係に重要な貢献を果たした。中国と米国という2つの偉大な国家の相互理解と平和共存の促進に卓球の果たした貢献を皆に知ってもらいたい」とした。
記念行事では、中国卓球チームの王皓、樊振東両選手が、当時「ピンポン外交」に参加した米国選手と素晴らしいエキジビジョン・ゲームを繰り広げ、来賓から喝采と拍手を浴びた。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年11月25日