セネガル・ダカール現地時間11月30日、中国アフリカ協力フォーラム第8回閣僚級会議の終了後、王毅国務委員兼外交部長(外相)がセネガルのアイサタ・タル・サル外相と共同記者会見に臨んだ。新華社が伝えた。
王部長は「中国アフリカ協力フォーラム第8回閣僚級会議は成功裏に閉幕した。今回の会議では前回フォーラムでの成果の実行の評価、今後の協力計画の決定を共に行い、過去最多となる4つの成果文書を順調に採択した。これは、共に困難を克服し、共に発展を図るという中国とアフリカの強い意志の表れであり、中国・アフリカ協力の大きな潜在力と将来性を示した」と指摘。
中国・アフリカ双方が今回の会議で至った最も重要なコンセンサスとして、次の5つを挙げた。
(1)中国・アフリカ友好協力精神を大いに発揚する。中国とアフリカが外交関係を切り開いてから、今年で65年になる。国際情勢がどう変化しようとも、どのような困難や障害に遭おうとも、中国とアフリカは志を変えずに政治的相互信頼を強化し、固く揺るぎなく実務協力を深め、「中国・アフリカ友好協力精神」を大いに発揚し、世々代々継承していく。
(2)団結・協力して新型コロナウイルスのパンデミックに共同で打ち勝つ。習近平国家主席は会議の開幕式で、2022年までにアフリカ人口の60%へのワクチン接種というアフリカ連合(AU)の目標達成のために、中国がアフリカにさらに10億回分のワクチンを提供することを厳かに発表した。これはパンデミック発生以来、1つの国が引き受けた最大規模の対アフリカワクチン支援計画であり、必ずやパンデミックに最終的に勝利するための自信と原動力をアフリカに与えるだろう。
(3)中国・アフリカ協力に新たな時代的意味を与える。我々は中国とアフリカの従来分野での協力をしっかりと行うと同時に、アフリカ諸国の最も差し迫った発展上のニーズに着眼し、中国・アフリカ協力を衛生・健康、民生改善、グリーン発展、デジタル経済、キャパシティ・ビルディングなどの分野へとモデル転換・高度化することを推進し、新たな協力の目玉をさらに多く作っていく。
(4)手を携えて真の多国間主義を実行する。我々は引き続き互いの核心的利益と重大な懸念に関わる問題において断固として支持し合い、国連中心の国際体制及び国際法に基づく国際秩序を維持し、いかなる一方的制裁、内政干渉、人種差別行為にも断固として反対し、世界の公正と正義を守るために一層貢献していく。
(5)新時代の中国・アフリカ運命共同体を構築する。中国は、習主席の提唱したグローバル発展イニシアティブをアフリカ諸国が歓迎し、支持したことを称賛する。アフリカ諸国と共に、このイニシアティブを国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」及びAUの「アジェンダ2063」と緊密に連携させ、共に力を尽くし、発展と振興の道において引き続き手を携えて共に歩み、新時代の中国・アフリカ運命共同体を構築していきたい。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年12月2日