六中全会

『中国の民主』白書から中国の「民主観」を知る

人民網日本語版 2021年12月06日14:51
『中国の民主』白書から中国の「民主観」を知る

中国国務院新聞弁公室は4日、『中国の民主』白書を発表した。白書は中国の民主の価値理念、発展の歩み、制度体系、参加と実践、成果と貢献を系統立てて説明している。その中の3つの言葉から、中国の「民主観」を深く知ることができる。中国新聞社が伝えた。

(1)「民主は全人類共通の価値観」

これは白書の冒頭の言葉であり、民主に対する中国の最も基礎的な認識、すなわち民主は各国の国民の権利であり、共に追い求めるものであって、少数の国々の専売特許ではないということを表している。長い間にわたり、民主の本来の意味は少数の国々によって異化され、歪曲されてきた。彼らは自らを民主の唯一の基準であるかのように装い、民主を「専売特許」に変え、自らと異質なものは間違いだという覇権的思考を維持するための道具にした。さらには、民主主義の名を借りて他国の内政に干渉し、他国の主権を侵害しさえしてきた。これは民主の出発点に背き、民主をまさしく非民主の道具に変えただけでなく、世界に多くの現実的惨禍をもたらしてきた。今日でもなお、特定の国々はこうした思考に執着し、民主を定義づけ民主を語る権利を引き続き独占して、全世界を「洗脳」しようと企てている。

(2)「適したものが最良のもの」

白書は民主の発展の道に言及した際、こう指摘した。これは中国の一貫した民主観を改めて示すものだ。つまり「世界に完全に同じ政治制度はなく、あらゆる国々に適用できる政治制度モデルも存在しない。各国は自国の特徴に基づいて自国の現代化の発展に合った民主形態を選択すべきであり、そのまま真似るのではなく、学び参考にすべきである」ということだ。歴史を振り返ると、近代以降の中国の民主模索の歩みは、外来のモデルを単純に踏襲したために痛ましい代償を払うこととなった。議会制、多党制、大統領制など西側の政治制度モデルを含む様々な試みは、いずれも失敗に終わった。その後、中国共産党が中国人民を率いて、自国の特徴に合った民主の道と民主の形式を模索し続けて、今日の全過程にわたる人民民主の実現に至った。この実践の歩みから白書が総括した基本的経験とは、「中国の民主は中国の特徴と中国の実情に照らして設計し、発展させることを堅持し、国情に合った民主発展の道を揺るぎなく歩む」ということだ。

(3)「民主にベストはなく、ベターがあるのみ」

中国の民主観において、民主は「完成形」のない概念だ。模索を経て、中国の民主は理にかなった有効な制度設計がなされ、具体的・現実的な民主の実践が行われてきた。白書はこれについて詳細な経験の総括を行ったが、それと同時に、中国が自国の民主をすでに十全化されたものとは考えていないことも示している。「中国の民主の発展は著しい成果を収めたが、同時に、現代化建設の新たな要請や、民主に対する人民の新たな期待と比べると、依然としてたゆまぬ発展と十全化が必要だ」と白書は指摘する。

実際には、終始一貫して堅持し、発展させ、革新することが中国の民主の発展にとって最も重要であり、中国の考える民主実現のための「マスターキー」でもある。白書は、全人類が共通して追い求める民主という面においても、中国の「発展を続け慢心しない視点で物事を見る」という一貫した姿勢を体現している。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年12月6日

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