六中全会

台湾海峡情勢の緊張を激化させる米国の挑発的言動

人民網日本語版 2021年12月10日14:49

米政府高官は先日、抑止と外交の観点から、中国大陸による台湾の武力統一が「永遠に起きぬよう」あらゆる行動をとると公言した。米側の無責任な挑発的言動は火に油を注ぐに等しく、台湾海峡の平和と安定を深刻に脅かすものだ。米側は「台湾独立」という駒を利用して、中国大陸の対台湾地区政策を歪曲・中傷し、これを口実に「台湾を以て中国を牽制する」動きを推し進めているが、これは国家の統一を実現するという中国人民の強固な決意、断固たる意志、強大な能力を大きく見誤ったものだ。(人民日報「鐘声」国際論評)

現在、台湾海峡情勢が新たな緊張に直面している根本的原因は、台湾地区当局が「米国に頼り独立を謀る」企てを繰り返し、米側の一部も「台湾を以て中国を牽制する」ことを意図している点にある。しばらく前から米軍は台湾海峡で大々的にプレゼンスを誇示し、米国の議員や政府高官は頻繁に台湾地区を訪問し、いわゆる「台湾の国際的空間の問題」を仰々しく騒ぎ立て、台湾地区問題でもめ事を引き起こすよう同盟国の政治屋をそそのかしてきた。米側の様々な行動は、台湾海峡の現状を損ない、「台湾独立」勢力の気炎を助長し、「一つの中国」原則に挑戦するものであり、火遊びに他ならない。米側は最近の発言で、「過去8ヶ月間のインド太平洋地域での努力」についても台湾問題と結びつけており、いわゆる「インド太平洋戦略」が第三国を念頭に置いていないとの主張が他国を騙すためのものに過ぎないことが改めて証明された。根本的には、米国は中国を抑止するという地政学的企てを実現するために、「台湾独立」を容認し、台湾海峡の緊張を煽っているのである。

米側は腐心して嘘の連鎖を作り出し、「中国による台湾海峡の一方的な現状変更により、米側は行動を起こさざるを得ない」と主張しているが、これは台湾海峡の現実に即しておらず、中国側の政策的立場を曲解してもいる。平和的手段による祖国統一の実現が、台湾同胞を含む中華民族全体の利益に最もかなっている。我々は辛抱強く、最大限の誠意をもって、最大限の力を尽くして平和的統一という将来を勝ち取ることを望んでいるが、「台湾独立」分裂勢力が挑発し、無理強いし、さらには越えてはならない一線を越えるのならば、断固たる措置を取らざるを得ない。民進党当局の「米国に頼り独立を謀る」動きと、米側の「台湾を以て中国を牽制する」動きは絶えることなく続いている。米国と台湾の結託と挑発が先で、中国側はそれを受けて断固たる対応をとっているのであり、この事実は否定できないものだ。

米側は原因と結果を逆にして、中国による「現状変更」を故意に騒ぎ立てている。逆ねじをくらわす米側のこうした言動は、その意図が台湾海峡の平和ではなく、台湾海峡情勢の緊張を利用した中国抑止であることを、まさしく証明している。

台湾地区は中国の一部であり、台湾地区問題の解決は完全に中国の内政だ。中国には国家の主権及び領土的一体性を守る強固な決意、断固たる意志、強大な能力がある。これは台湾海峡情勢の推移を見る時に、正確に把握しておくべき基本的な点だ。米側がどのような動きをしようとも、どう口調を強めようとも、中国の完全統一という歴史の大勢を押しとどめることは不可能だ。米側は台湾地区問題の高度の敏感性を十分に認識し、台湾地区関連の問題を適切に扱い、「台湾独立」分裂勢力にいかなる誤ったシグナルも送らないようにするべきだ。米側の「台湾を以て中国を牽制する」いかなる企ても、是非を間違え、白を黒と言いくるめるいかなる言動も、いかなる政治的恫喝も、台湾海峡情勢をさらなる緊張へと追いやるだけだ。

中国の完全統一の実現は押しとどめることのできない歴史的潮流であり、いかなる者、いかなる勢力、いかなる国も変えることはできない。我々は米側に対して、「一つの中国」原則と中米間の3つの共同コミュニケの規定をしっかりと厳守し、「一つの中国」原則への挑戦と台湾海峡の平和・安定の破壊を直ちに止め、「台湾独立」勢力と結託して「台湾独立」勢力に幻想を抱かせることを直ちに止めるよう厳正に告げる。さもなくば、必ずや火遊びをして自ら焼け死ぬようなことになるだろう。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年12月10日

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