習近平総書記は10日午後に三亜市を視察した。海南省崖州湾種子実験室を訪れ、海南省による種子業イノベーション支援の状況について説明を受けた。
昨年5月12日に除幕・発足した同実験室は、海南省が国の「南繁シリコンバレー」戦略及び種子業発展を支えるために設立した新型研究開発機関だ。同実験室は海南省が力を注ぐテクノロジーニューシティ、三亜崖州湾テクノロジーシティに位置する。
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海南省科学技術庁によると、同実験室は海南省科学技術体制改革のテストケースとして、世界高水準の実験室に合わせて運営される。新型研究開発機関の組織管理モデル及び運営管理メカニズムを全面的に模索・構築する。
プラットフォーム建設の面では、同実験室はすでに大型計器共有プラットフォーム、遺伝資源分子鑑定プラットフォーム、植物組織培養転化プラットフォーム、遺伝資源健康分子検査プラットフォームなどをすでに設置し、使用開始している。また、華大基因や山東舜豊などの高スループットスクリーニングや遺伝転化などのサービス企業が、実験室にその場の高効率な科学研究サービスを提供している。
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実験室1号館では、3000台(セット)以上の新しい先端科学研究計器・設備が、種子研究開発フローに基づき設置されている。これらの主な機能は、種子の全フロー・マルチサイクルの検査、分析、研究だ。これには核酸分析、プロテオーム解析、光合成検査及び生理的分析、表現型鑑定及び品質分析などが含まれる。また同実験室の中核遺伝資源バンクがすでに使用開始されており、スマート管理システムによりその管理・運営が行われている。
科学研究チームの面では、同実験室はすでに院士イノベーションチーム、専任科学研究者、兼任科学研究者、専任ポスドクからなる科学研究チームを大まかに形成している。優秀若手科学研究者をスピーディに集め、種子基礎・先端研究及びキーテクノロジーの研究開発を展開するため、同実験室はプロジェクトポスドク課題を設置し、世界に向けて人材を募集している。同実験室でフルタイムで勤務しているポスドクは現在すでに百人近くにのぼる。また同実験室は応募制プロジェクトなどの資金援助やメンバー機関との協力などの方法により、任務担当の形式で中国の優秀科学研究者を兼任という形で誘致している。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年4月12日