現在、多くの薬局の営業時間は午後9時までで、深夜の薬品購入は困難だ。浙江省杭州市西湖区に位置するある24時間営業の「スマート薬局」がこのほどオープンした。日中の営業時間の終了後、市民は店内に入りセルフで薬品を購入できる。人民網が伝えた。
「以前は夜に胃痛があっても薬を買うのが面倒だった。今はスマート薬局ができて便利になった」。市民の李さんは表示に従い、薬品のバーコードをスキャンし、携帯電話で支払いを行った。操作は非常にスムーズだった。「家族の降圧剤の購入も便利になった。列に並ぶ必要がなく、コンビニでセルフで買い物をするようなものだ」と李さん。
スマート薬局の責任者である金強氏によると、市民は薬局の中で常用薬、処方薬、医療機器を含む2000種を超える商品を購入でき、市民の日常的な服薬及び慢性疾患の服薬の需要をほぼ満たせる。
市民が購入する際に、どの薬が良いか分からない場合はどうするか。市民はスマート薬局で、オンラインリアルタイム問診設備を使い、「フェイスツーフェイス」の動画で医師に問い合わせできる。「現在すでに600人近くの医師免許を持つ医師がこの問診プラットフォームに登録している」。金氏によると、画面トップページの「リモート健康相談」をタップし、身分証明書または市民カードをスキャンすると、動画で医師とつながる。まず統一的に総合診療医が問診を行い、それからより具体的な需要に応じて専門医につなぐ。
スマート薬局は今後さらにデリバリープラットフォームの「美団」や「Eleme」などのO2O第3者プラットフォームと提携し、ネット通販による薬品購入を実現する。配達員はこの薬局でシステムから自動的に送られてきた薬品受取コードを入力すれば、商品受け取りの流れが終了し、市民の自宅まで薬品を届けるができる見込みだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年4月15日