重慶交通大学が24日に明らかにしたところによると、同大の学生が研究開発した新型シェア自転車スマート消毒システムは、シェア自転車が自動でスマート消毒することを実現しており、この発明はすでに実用新案登録されている。科技日報が伝えた。
同システムはシェア自転車1台ごとにセンサー、管理、実施機能を備えたモジュールを取り付けている。人体の感知器官を模倣したメイン制御モジュールと赤外線検査モジュール、表示・音声モジュール、通信モジュール、消毒モジュールの5大モジュールを通じて、自転車に環境感知能力を持たせている。
研究開発に関わった学生の1人である何偉さんは、「システムが消毒モードに入る前に、検査モジュールは事前に自転車周辺を行き来する人の流れの状況をモニタリングし、そして通信モジュールがその情報データをメイン制御モジュールに伝送する」とし、赤外線モジュールが人と自転車の距離が安全範囲内にあると検出すると、メイン制御モジュールが消毒モードを開始する。自転車のすぐ近くに人がいた場合、メイン制御モジュールは表示・音声モジュールに指示を出し、「自転車を消毒中、離れてください」という音声を発し、歩行者に注意を促す。
消毒モードに入ると、自転車の4つのスプレーノズルがそれぞれ作業を開始する。リアキャリアに置かれた回転台のスプレーノズルが角度30度まで上昇し消毒液を噴射した後、角度を60度までゆっくり上昇させて再び噴射を行って、噴射作業を終了させる。自転車の2枚のミラーにもスプレーノズルが一つずつ設置されており、それぞれのハンドルを消毒する。最後に自転車かごの30センチメートル上方に設置されているスプレーノズルが、主にかごの消毒を行う。
何さんは、「こうすることで三角形構造を構成し、半径1.5メートル、平面面積3.26平方メートルの検査範囲を形成する。消毒のカバー率は91.3%にものぼり、シェア自転車のサドル、ハンドル、ロックの全面的な消毒を効果的に実現する」としているほか、消毒の効率と安全性をより高めるため、新型シェア自転車スマート消毒システムは、「定時消毒+使用後消毒+カスタマイズ消毒」という運営モードを採用。消毒システムは毎日午前6時と午後12時、及びユーザーの使用終了後に消毒し、ユーザーの使用の安全を十分に保証する。そしてカスタマイズ消毒モードでユーザー個人の消毒の需要も満たす。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年3月25日