「上海の風」 上海在住日本人27人が想い込め歌を創作

人民網日本語版 2022年06月06日14:49

上海市全域で通常の生産生活秩序の全面的回復を前にした5月28日、上海在住日本人が共同で創作した「上海の風」という歌がネット上で非常に注目され、発表から2日後には閲覧数が延べ150万回にまで達した。動画のコメント欄には、多くのネットユーザーが「すごくいい歌だし感動した」や「一緒に上海の辛い日々を乗り越えてくれてありがとう!」、「音楽に国境はない。心に愛のある人にはきっといいことがある!」といったメッセージを残した。人民網が伝えた。

この歌の作者は上海に14年間暮らしている日本人の森さんで、ハンドルネームは「森爺爺(森爺ちゃん)」。2008年から上海在住で、現在はある日系企業に勤めている。孫娘が2人いるので、「森爺爺」というハンドルネームを使っている。音楽が好きな森さんは、それが縁で多くの音楽好きの仲間と出会ったという。

曲作りをする森さん(提供・取材対象者)。

今回の歌が出来たきっかけについて森さんは、「5月9日の夜に、2人の上海在住の友人とリモート飲み会をした際に、何か一緒にできたらいいねという話になり、この2ヶ月の経験を歌にできないかなと思った」と振り返る。そしてその夜のうちに、ギターをつま弾いていたら15分ほどでひな形ができたのだという。

その後、どうせなら上海にいる音楽仲間にも声をかけてみようかと3人で話がまとまった。「音源とコード譜だけを皆さんに渡して、自由に弾いてくださいとお願いした。全てこの27人で作り上げた作品」と森さんは話す。

27人の上海在住日本人で作り上げた「上海の風」(提供・取材対象者)。

「上海の風」が話題になったことについて森さんは、「思いもよらない反響で、非常にありがたいやら、びっくりやら、驚いている。非常に多くのコメントをいただき、非常に驚いたし、非常にありがたく思っている」と言う。

「上海の風」の歌詞はこう結ばれている。「この街で暮らす僕たちは、それぞれに理由はあるけど、例えば僕ならこう話す。上海の風の匂いが好きだから」。これは森さんの心からの言葉でもある。「こうした仲間とも会えたのも上海だし、仕事も含め、非常にいい出会いをたくさん今までしてきた。この街で暮らし、働くことに関しては、この街に感謝の思いを抱いている」と語る。

6月1日から、上海はすでに団地への出入りが自由になり、公共交通の運営や自動車の通行も秩序良く再開された。森さんは、「早く仲間や皆に会いたいし、この思いをまた新曲にできたらと思っている」と語った。(編集AK)

「人民網日本語版」2022年6月6日

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