「大学統一入学試験の時に限って雨?」は本当?ビッグデータで見る雨と猛暑日の確率

人民網日本語版 2022年06月03日13:20

注目の中国大学統一入学試験(通称「高考」)が今月7日から、中国全土で実施される。あなたは「高考」を受けた時の天気を覚えているだろうか?焼け付くような暑さの夏の日、または大雨が降る日だっただろうか?それとも涼しく快適な日だっただろうか?中国天気網が報じた。

高考が7月から6月に調整された理由は?

2003年から、高考はそれまでの7月から6月に調整された。7月というと、中国のほとんどの地域は夏真っ盛りとなり、暑さが厳しく、不快指数も増すため、試験を受ける受験生にとっても、採点する教師にとっても、さらに、受験生の保護者にとっても、最適の季節とは言えない。特に、中国の南方エリアの多くの省では、7月になると、水害や台風の襲来が頻発し、高考の計画も立てづらくなる。

一方、6月上旬なら、中国の多くの地域は、春の終盤、または初夏の季節で、平均気温も7月より低く、台風や水害が発生する確率も7月より低い。

「高考の時はいつも雨?」 「雨男」ならぬ「雨都市」はどこ?

昨年の高考実施期間中は、「高考の時はなぜいつも雨?」という話題が微博(ウェイボー) で検索のトレンド入りした。そして、ネットユーザーらから、「自分が高考を受けた時も雨だった」と振り返る声がたくさん寄せられた。では、本当に不運にも「高考」の時に限って雨となるケースが多いのだろうか?2003年から2021年までの19年間の高考期間中の平均降水量をまとめた統計を見ると、中国全土で降水量が最も多い地域は南方エリアに集中している。特に、華南地エリアはその時期、「龍舟水」と呼ばれる雨量が多くなる時期と重なり、暖かく湿った空気が海上から流れ込み、それが寒気とぶつかると広範囲で猛烈な雨が降る。そのため、広東省や広西壮(チワン)族自治区、福建省、貴州省などでは、高考の時に雨が降ることが多くなる。

2006年、福建省建甌市では高考実施日だった6月6日と7日、2日連続で豪雨となり、市街地の80%が冠水した。最も深い所で水深は2メートルを超え、多くの試験会場も浸水した。そのため7日早朝、現地は高考を13日と14日に延期すると発表した。中国で自然災害が原因で、高考の予備の試験問題が大規模に使用されたのは、これが初めてのことだった。

統計によると、2003年以降の高考期間中に雨が降った日数が最も多い省都級の大都市は、広州市、南寧市、成都市でいずれも38日。3都市の高考期間中の「降水確率」は66%を超えている。以下、貴陽市、重慶市、南昌市、西寧市、昆明市、福州市、海口市と続き、高考期間中の「降水確率」が約50-60%となっている。

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