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【ぶらり北京】パンダに会いに行こう編

人民網日本語版 2022年02月22日14:30

北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。今回は新しくオープンしたパンダカフェを目当てに、北京動物園に行ってきました。大雪の後の積雪がまだ残り、寒風吹きすさぶ中で出かけた動物園で2人が見たものは?パンダカフェのお味のほどは?

【噂の脱走パンダに出会った!】

北京に一日中大雪が降った日の翌々日、北京動物園を訪れた。北京動物園は中国で最も早くに開園した動物園で、清の光緒32年(1906年)、清・農工商部の農事試験場内に作られた。当時、場内には動物園と植物園があり、西太后や光緒帝も2度訪れているという。北京動物園のシンボルともなっている旧正門はこの農事試験場の正門だ。園内に入って右手にも農事試験場の建物が残されている。

北京動物園の旧正門。清末の農事試験場の門を利用したもので、現在は文化財保護のため使用されていない(撮影・勝又あや子)

さて、私たちは開園時間の朝7時半ちょうどに待ち合わせ、開園直後に旧正門の西側にある新正門から入園。入園後はまっすぐにジャイアントパンダ館へ。ところが、なんとパンダ館は8時オープン。そこで「寅年だからトラを見に行こうか」と獅虎山に向かうも、こちらもオープン前で、屋外運動場にもトラの姿は見えず。むなしく獅虎山の周りを一周して、パンダ館の前に戻った。

北京動物園のジャイアントパンダ館(撮影・勝又あや子)

敷地内の奥にあるジャイアントパンダオリンピック館に向かうと、さっそく運動場にパンダの姿を発見。木登りにジャングルジム、平均台にボール投げ、さらには二足立ちに四回転連続でんぐり返しと、北京冬季五輪出場選手も顔負けの高難度トリックを次々にメイク!休むことなく動き回るパンダに、人間のほうもスマホやカメラを片手にあっちへ移動、こっちへ移動と大忙し。

朝から元気いっぱいに動き回るパンダ(撮影・勝又あや子)

このパンダの名前は「萌蘭(モンラン)」。そう、去年12月に柵越えしてバッファエリアに脱走した「脱走犯」パンダだ。

🐼パンダ大脱走🐼の詳細はココからチェック!

http://j.people.com.cn/n3/2021/1217/c94475-9934199.html

この日のモンランの動きを見ていると、なるほどこの活発ぶりなら柵越えもしちゃうかも?と思えた。ただ、運動場の柵の上部には脱走を予防する「パンダ返し」がすでに取り付けられていて、大脱走の夢再び……とはならなそうだ。

【もぐもぐタイムを目撃!】

動き回り続けるスタミナ抜群のモンランをずっと見ていたら凍え切ってしまいそうになり、たまらずオリンピック館の中に避難。屋内ではパンダたちの朝ご飯の様子を見ることができた。入ってすぐの部屋にいた2頭は青竹に夢中。奥の部屋にいた1頭はタケノコを堪能していた。エサの前にどっかりと座り込み、器用にタケノコの皮を剥いて中身をガブリ。そして顎を上のほうに上げ、まるで美味しさをかみしめるように目を細め、恍惚の表情を浮かべる。その美味しそうなことといったら!思わず、「私もタケノコ食べたい。今夜はタケノコ料理にしようかな」と思ってしまったほどだ。

タケノコをおいしそうに頬張るパンダ(撮影・勝又あや子)

朝ご飯の時間は絶好の観覧タイム。いつも寝てばかりというイメージのパンダたちが活発に動き、食事をする様子が見られるのだ。パンダのもぐもぐタイムは朝8時半頃。動物園に8時ごろ入園し、まっすぐパンダ館に向かうとちょうどいい頃合いだ。

そんなわけで、動くパンダを見に行きたい人へのアドバイスは、「早起きは三文の徳!動くパンダを見たいなら早朝がオススメ!」。寒さに負けず、眠気にも負けず、朝のうちに入園するのが吉。朝ご飯タイムを逃すべからず!

【パンダカフェに行ってみた!】

ところで、この日北京動物園に行った一番の目的は、ジャイアントパンダオリンピック館2階にオープンしたばかりのPanda Coffee。店内のインテリアもメニューもパンダだらけと聞いて、期待に胸を高鳴らせながら2階へと向かった。

ジャイアントパンダオリンピック館2階に2月にオープンしたPanda Coffee(撮影・勝又あや子)

カフェ内は噂にたがわずパンダだらけ!パンダファンならずともテンションが上がる。フードやドリンクも、パンダの焼き印がついたパンダトーストやパンダの模様が描かれたカプチーノなど、パンダをモチーフにしたメニューが用意されている。私たちはパンダカプチーノ、パンダオレオブラックチョコモカ、桜抹茶フローズンラテ、パンダトースト、パンダチョコ付きワッフルを注文して、ちょっとしたパンダ祭りを楽しんだ。

パンダのモチーフがいっぱいのPanda Coffeeのメニュー(撮影・勝又あや子

パンダモチーフ自体は可愛らしくてSNS映えしそうだが、お味はまあ……普通?そしてパンダトーストの焼き印は一番上のトーストだけで拍子抜け。さらに、トーストとワッフルは紙皿に盛り付けられていて、なんだか文化祭の模擬店のようでちょっとがっかり。むしろ動物園内にあるパティスリーで売られているシュークリームのほうがよかったかも?

園内にある原麦山丘で売られていたパンダシュークリーム(撮影・勝又あや子)

パンダ館のパンダとパンダカフェを楽しんだ後は、朝一番に見ることができなかったトラを見に獅虎山を再訪。今年は寅年。キリッと凛々しい東北虎(アムールトラ)などトラたちを表敬訪問し、寅年の幸運を祈願してきた。

雪の残る極寒の北京動物園で朝早くからパンダ祭り。見ている間ずっと動き続ける元気なパンダ、青竹やタケノコを美味しそうに味わうもぐもぐパンダ、さらにはパンダカフェやパン屋さんのパンダグルメを堪能して、大満足の冬の動物園だった。(文・勝又あや子)

ぶらり北京

北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩き、見たり、食べたり、遊んだり?興味の向くまま、気の向くまま、北京の魅力をゆる~くお伝えしていきます。 

「人民網日本語版」2022年2月22日

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