現生魚類の多くは頭から尾まで完全に鱗に覆われているが、大昔からずっとこの姿だったのだろうか?鱗の配列はどのようになっているのだろうか?進化する上で何らかの法則はあるのか?これらの疑問に対し、中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の朱敏院士が率いるチームは、魚の化石が数多く発掘されるため「古代魚王国」と呼ばれている雲南省曲靖市で見つかった約4億1千万年前の「西屯副雲南魚」の化石に対して、高精度コンピュータによる断層撮影スキャン技術を用いた詳細なモデリング研究を行い、現時点で最も完全な甲冑魚の鱗の配列と鱗の3次元形態高画質画像を完成させた。この有顎脊椎動物(顎口類)の祖先の鱗の配列やその進化の秘密を明らかにするための重要な「窓」を開く古代魚研究成果を記録した論文は、このほどバイオサイエンス分野のオープンアクセス(OA)学術雑誌である「eLife」に発表され、同誌ダイジェストの特別報道に選ばれた。中国新聞網が伝えた。(編集TG)
「人民網日本語版」2022年6月15日