若者が「市集」に押し寄せるようになったのはなぜ?

人民網日本語版 2022年06月14日10:23

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ステーキ、サンドイッチ、コーヒー、手作りアクセサリー……6月11日、「異国情緒」あふれる「市集」が南京市で開催され、各国グルメや文化クリエイティブな手工芸品を求めて、大勢の若者が押し寄せた。

「市集」という言葉は昔からあるもので、決まった場所で定期的に行われる交易活動を指している。しかし21世紀の「市集」は違う。運営者がさまざまな商業施設を転々としながら、空いている場所を探してはテントを立て、SNSで人を呼び集めるマーケットイベントやフェスイベントのことを指す。

「『市集』は露天だが、売っているのは安物ではない」。買い物に来ていた王さんは、「市集」の魅力をこのように一言で言い表す。彼女によれば、「市集」の最大の収穫は、その場でのリアルタイムでの消費だけでなく、毎回、購買意欲をそそるたくさんの商品に出会えることだ。「市集」で店を構えるオーナーたちは、淘宝(タオバオ)の店やオフラインの店舗を構えている人がほとんどで、おいしかったりデザインがいいと思ったりすれば、実店舗やオンライン店舗でその店を応援し続けることができるという。

文化クリエイティブグッズを販売する店のオーナーによると、「市集」に出店すると、その後の3-4日間、淘宝店のアクセス量が大体50%増加するという。

別のオーナーは、「自分はデザイナーで、販売するアクセサリーの中には100%手作りのものもある。ただ値段をみるだけでなく、そこに込められた価値のわかる方に買ってもらえたらと思う」と話した。

「市集」は今、どれほど人気があるのか。「商業地産志年度報告2020」によると、大まかな統計で、20年には全国の複数のビジネス空間で、「市集」と関連したテーマのイベントが1千回以上開催されたという。

業界関係者は、「成熟した『市集』ブランドでは、主催者側はすでに単なる主催する立場であるだけでなく、様々なブランドと枠を超えたコラボレーションを展開することもできるし、自分たちは表に出ずにブランディングサービスだけを提供することもでき、さらには独立ブランドと連携して活動を展開することもできる。『市集』の復興や『市集』ブランドの成長によって、新しい独立ブランドにより多くのチャンスがもたらされるだろう」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年6月14日

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