「湖北省の人気観光地・神農架に前から行ってみたいと思っていたが、車を運転して行くには7時間以上かかる。でも、今は高速鉄道に乗れば2時間ちょっとで行けるようになった」と話す武漢市から来た王さんは、一家そろって1日午前、乗客約500人を乗せた高速列車G9361号に乗り、湖北省の漢口駅から神農架に向かって出発し、王さん一家の3日間の夏休み旅行が始まった。新華社が報じた。
7月1日、武漢から神農架に向かう特別観光列車で夏休み旅行に出かける旅客たち(写真提供・中国鉄路武漢局集団有限公司)。
同列車は、中国鉄路武漢局集団有限公司が今年運行する1本目の特別観光列車となった。河南省鄭州市と重慶市を結ぶ鄭渝高速鉄道が6月20日に全線開通し、湖北省西部の山地にある南漳県や保康県、神農架林区といった地域が高速鉄道時代に突入したほか、湖北省西部の豊富な観光資源が連結した。そして、沿線の襄陽市や宜昌市、恩施市、神農架地区といった地域が、高速鉄道で訪問する観光客を対象に、観光地入場料無料や割引といった政策を次々と打ち出し、多くの観光客を呼び込んでいる。現時点での統計によると、鄭渝高速鉄道全線開通からわずか1週間で、観光客約6万人が高速鉄道に乗って湖北省西部の観光地に向かった。
武漢駅から出発した高速鉄道列車(写真提供・中国鉄路武漢局集団有限公司)。
中国鉄路武漢局集団有限公司によると、今年の暑運(夏休みの帰省・旅行に伴う7月1日から8月31日までの鉄道輸送体制)期間中、北京と広州を結ぶ京広高速鉄道のうち、時速350キロという高い基準で運行される北京‐武漢区間や、鄭渝高速鉄道のうち、新路線として開通した襄陽‐万州区間といった、増強された輸送資源をフルに活用し、特別観光列車のソフトウェア、ハードウェアを全面的にアップグレードし、高速鉄道列車を16往復増便するほか、15往復で車両を増やし、旅客が快適に湖北省を旅行できるようバックアップする計画だ。
特別観光列車の運行をベースに、中国鉄路武漢局集団有限公司は、利用者の状況に合わせて、臨時旅客列車を42往復増便し、十堰市や襄陽市、神農架地区、恩施市といった地域の豊富な観光ルート列車商品を準備する計画だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年7月4日