チベット自治区のラサ・ニンティ鉄道開通1周年 延べ113万7000人が利用

人民網日本語版 2022年06月28日10:08

6月25日、ラサ駅で出発を待つ高速列車・高原復興号(撮影・江飛波)。

西蔵(チベット)自治区の拉薩(ラサ)市、山南市、林芝(ニンティ)市を繋ぐ、同自治区初の電化路線「拉林(ラサ・ニンティ)鉄道」が今月25日、開通1周年を迎えた。中国国家鉄路集団有限公司の発表によると、同鉄道のこの1年間の利用者は延べ113万7000人に、輸送された貨物は4万7800トンに達した。同鉄道の開通により、沿線住民の外出がさらに便利になった。中国新聞網が報じた。

6月25日、高速列車「復興号」の前でラサ・ニンティ鉄道開通1周年を記念して写真を撮影する女性乗務員(撮影・江飛波)。

同自治区那曲(ナクチュ)市安多県から来た13歳の第第くんは同日、初めて高速列車「高原復興号」に乗って、ラサから「雪域の江南」と呼ばれるニンティ市に向かい、「背もたれの角度を調整できる高速列車の座席が好き。ニンティに近づくほど、景色もきれいになっていく。車窓からは、雅魯蔵布江(ヤルンツァンポ川)や高山、峡谷、森林、ハダカムギ畑を一望することができ、羌塘(チャンタン)草原の景色とは全然違う」と気分を高揚させていた。

6月25日、初めて高原復興号に乗り、車窓からチャンタン草原とは違う景色を眺める第第くん(撮影・江飛波)。

山南駅から娘を連れ、バター茶を持参して列車に乗った平措さんは取材に対して、「今回は、週末の近場旅行を兼ねて加査(ギャツァ)県の親戚に会いに行く。ラサ・ニンティ鉄道が開通してからは、高速列車が外出する際に利用する交通機関としての選択肢トップになっている」とした。

山南駅に着いた復興号に乗り込む乗客(撮影・江飛波)。

平措さんは、「山南駅からギャツァ駅までを例にすると、二等席の料金は26元(1元は約20円)で、所要時間は40分程度。車で行くと、ヤルンツァンポ川沿いを進まなければならず、その多くは断崖絶壁に面しているため、危険が少なくない。高速列車なら快適で、安全で、とても便利」と話す。

ラサ‐ニンティ間の高速列車は1日に4本、直通の特急列車は2本運行されている。また日喀則(シガツェ)とニンティ間の高速列車は1日に2本運行されている。2021年6月25日に高原復興号が導入されて以降、ラサ‐シガツェ区間の利用者は延べ96万4400人に達した。

6月25日正午、ニンティ駅で高速列車「復興号」C882号に乗り込む乗客(撮影・江飛波)。

貨物輸送の面を見てみると、ニンティ地方の特産品が、ラサ・ニンティ鉄道を通して、各地に次々と輸送されている。また、他の省・区の建材、食糧、食品といった各種生産・生活物資も、チベット自治区に次々運び込まれている。(編集KN)

ラサ駅から山南やニンティに向かう復興号に乗るために改札口に向かう旅客たち(撮影・江飛波)。

「人民網日本語版」2022年6月28日

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