重慶陰条嶺国家級自然保護区管理センターは5日、「研究スタッフが今年8月に保護区内でフィールド調査を行っていた際、国家二級重点保護野生植物に指定されている『リリウム・ファルゲシー』を約100株発見した」と報告した。華龍網が伝えた。
「リリウム・ファルゲシー」はユリ科ユリ属で、花びらが強く反り返る種類に属する。花序は単頂または総状で、下垂して咲き、色はやや白っぽい緑で、紫褐色の斑点が密集している。
重慶師範大学生命科学学院の唐安軍教授の説明によると、重慶陰条嶺のリリウム・ファルゲシーは、株の高さが80センチメートルに達し、標高2100~2400メートルの山腹にある林や露出した岩の間に生育しているという。
現在、野生のリリウム・ファルゲシーは数が極めて少なく、絶滅の危機に瀕しており、「国家重点保護野生植物リスト」(レベルII)に登録されている。文献によると、リリウム・ファルゲシーは、主に雲南・湖北・陝西・四川各省に分布している。(編集KM)
「人民網日本語版」2022年9月6日