8日間に4回、相次ぐ外国要人訪中で際立つ中国外交の「トップレベルデザイン」

人民網日本語版 2022年12月05日15:08

11月24日から12月1日までの8日間に、キューバ、モンゴル、ラオス、欧州理事会の首脳が相次いで中国を訪問した。新たなホームグラウンド外交が北京で集中的に繰り広げられ、中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)後、外交ラッシュが続いている。中国新聞社が伝えた。

■グローバルな外交的布陣を固め、十全化する

第20回党大会後、中国は国内外で外交活動を繰り広げ、一連の行動によってグローバル・パートナーシップ・ネットワークを緊密に構築し、トップレベルデザインによって新たな道のりにある中国の特色ある大国外交を先導している。

中国社会科学院アジア太平洋・グローバル戦略研究院の許利平研究員は、「今回訪中した各国首脳の顔ぶれは範囲が広く、代表性が高く、中国の友好的近隣国、社会主義国、地域的国際組織などであり、中国はトップレベルデザインを通じてグローバル・パートナーシップ・ネットワークを一層緊密に構築し、全方位外交の戦略的布陣を十全なものにした」との見方を示す。

また、外交学院戦略・平和研究センター長の蘇浩氏は、「これは、第20回党大会後にグローバルな外交的布陣を固め、十全なものにし、望ましい外部環境を形成するという中国の前向きな意向を反映している」と指摘する。

■戦略的連携を強化し、実務協力を導く

今回の「冬の訪中ラッシュ」期間に、中国は各国・組織と広範な共通認識に至った。特に戦略的連携の観点からトップレベルデザインを行い、今後の協力の方向性を明確にした。

ラオスとの協力については、中国は「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブとラオスの「陸上鎖国から陸上接続国への転換」戦略のより有機的な連携に尽力する。EUとの協力については、EUが「一帯一路」共同建設及びグローバル発展イニシアティブに参加し、EUの「グローバル・ゲートウェイ」構想と有機的に連携させることを歓迎する。モンゴルとの協力については、「三大エンジン」戦略の連携を通じて両国関係の深化・発展に力強い原動力を与えたい考えだ。

蘇氏は「中国はトップレベルデザインによってアジア・欧州・中南米の国々や地域との協力や連携を強化することを重視している。これは双方の政治的相互信頼の増進、互恵・ウィンウィンの実現に寄与する」と指摘する。

戦略的連携の下で、一連の具体的な実務協力も実行に移している。例えば、中国とキューバはバイオテクノロジーや再生可能エネルギーなど関心を共有する分野で協力を強化することを強調した。中国とモンゴルは相互接続及びエネルギーの分野における協力を優先的方向性の1つとした。中国とラオスは引き続き中国ラオス経済回廊の構築を推し進め、水稲、熱帯の果物や野菜の栽培と加工などの分野で科学技術交流やキャパシティ・ビルディングにおける協力を強化する。こうした協力は、人々の生活のニーズに即しているとともに、強みによる相互補完を体現してもいる。

許氏は、こうした実務協力は二国間関係に寄与するだけでなく、現在の地域的・世界的課題への対処にも役立つとし、「このことから、中国が地域及びグローバル・ガバナンスに対する自らの約束を果たし、グローバル・ガバナンスに中国の力で貢献しようと尽力していることが難なく見て取れる」と指摘している。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年12月5日

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