朝早く、ECの運営業務の仕事をしている王傑さんは、同僚と一緒に一番早い便の飛行機に乗り、杭州市に出張して商談を進めた。お昼には、三里屯に出かける約束をした劉珊珊さんと童彤さんが、久しぶりに顔を合わせてミルクティを飲んだり、ネットで人気のレストランに行って話題のグルメを味わったりした。夕方になると、仕事を終えたばかりの李灝さんが彼女と「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」を見に映画館に出かけた……人民網が伝えた。
「外に出てリラックスしたい。映画を見るなんて本当に久しぶりだ」。ポップコーンの容器を抱えた李さんは取材に対してこのように話した。李さんの職場は北京市の中国国際貿易センターにあり、彼女はそこから4キロメートルの東単で働いていて、広い北京から見れば非常に近い距離にある。「平日なのに、映画を見に来ている人はかなりたくさんいて、みんなのアフターファイブが充実し始めたんだと実感した」と李さん。
映画館のスタッフは取材に、「最近、当館は座席占有率が明らかに上昇し、特に『アバター』最新作が中国で封切りになると、大入り満員の日もあるくらいだ。IMAXによる上映方式で見たいと思ったら、必ず前もって残席状況を確認しなければだめだ。出遅れるとよい席がなくなるし、チケットが買えないこともある。でも普通の上映方式なら、残席には比較的ゆとりがあって、上映時間の1-2時間前にチケットを購入すれば大丈夫」と話した。
北京西駅で商品販売を手がける杜華さんは取材に、「こんなことを言っても信じてもらえないかもしれないが、こんなに人の往来がある情景を見るのは久しぶりだ。これまでしばらくの間、出かける人が少なくて、駅にもそんなにたくさん人がいなかった。この駅には待合室が13ヶ所あるが、一番人が少ない時は2-3ヶ所しか開いていなかった。でも最近になって待合室が次々に開放されるようになって、買い物をする人も増えて、うちの商売もよくなっている」と話した。
最近、新型コロナ感染症対策のさらなる最適化に関する20項目の措置や10項目の措置が相次いで発表されたのに伴って、北京の複数の商業施設でも店内飲食を再開すると発表し、オフライン消費シーンが徐々に回復に向かっている。集中する車の流れ、戻ってきた人の流れが、北京に再び活気をもたらしている。久しぶりに日常が戻った北京の様子を、記者のレンズを通して眺めてみよう。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年12月28日