コンサルティング大手の米マッキンゼー・アンド・カンパニーは8日に発表した最新の報告の中で、中国の消費は2023年に回復に転じるだろうとの予測を打ち出した。中国新聞網が伝えた。
マッキンゼーは同報告の中で、中国の消費者の行動における5つの新トレンドを列挙し、これが中国の消費回復を支えることになるとの見方を示した。
トレンド1:中産階級が引き続き拡大。マッキンゼー・グローバル・インスティテュート(MGI)のまとめたデータでは、2019-21年には、年収が16万元(1元は約19.6円)以上の中国の都市部世帯の複合年間成長率(CAGR)は18%に達して、9900万世帯から1億3800万世帯に増えた。25年にはさらに7100万世帯がこの所得の多いゾーンに入るとみられ、中国の消費市場に非常に大きなポテンシャルがあることをうかがわせる。
トレンド2:高級志向の流れが持続。中高所得世帯と高所得世帯の力強い成長、そしてそれにともなって高まった消費の実力が、質の高い高級ブランドに福音をもたらした。調査に回答した高所得層のうち、「2022年の消費は昨年を上回った」と答えた人が26%に上り、「22年は消費を減らした」は14%にとどまった。
トレンド3:選択がより賢く、消費のグレードダウンはなし。マッキンゼーによると、中国の消費者は全体的に支出がより慎重になったという。22年に「支出が前年より5%以上増えた」と答えた人は16%で、19年に比べて半減した一方、「支出が減った」と答えた人は22%に上った。
支出は減少傾向を見せたが、消費のグレードダウンは見られず、消費者が商品の購入と購入ルートの選択でより賢くなったに過ぎない。消費者はブランドと商品の選択で妥協はせず、商品の比較検討でより慎重になり、割引とキャンペーンをより積極的に求めただけだ。消費者はより少ない出費で、より多くの商品を買う方法も考えているという。
トレンド4:商品が一番。中国の消費者は自分たちが購入する商品のことをよく知っている。22年に中国の消費者が消費財を買うときに最も重視した要素は「機能」で、他の要素との開きがさらに拡大した。フェイスクリームの成分の配合から、好きなダウンジャケットの充填物と品質まで、中国の消費者は購入する商品の特徴と規格を知り尽くしている。
トレンド5:現地企業が市場を獲得しつつある。ここ数年、中国の消費者の自国ブランド志向がさらに加速している。意外なのは、自国ブランド志向を駆動する要因が民族的な誇りだけにとどまらないことだ。今や、中国の国内企業はトレンドへの反応が速くなり、消費者により接近し、投資の決断もより果断になった。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年12月10日
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