専門家「中国経済の回復的成長がグローバル経済の衰退を軽減」

人民網日本語版 2022年12月27日10:16

複数の機関が来年のグローバル経済成長の見通しを下方修正する中、中国国家発展改革委員会の寧吉喆元副主任は25日にオンラインで行われた「中国資産管理50人フォーラム・2022年年次総会」の中で、「実体経済の発展に伴って、中国経済の回復的成長がグローバル経済の衰退を軽減する」との見方を示した。中国新聞社が伝えた。

寧氏は、「中国は経済発展の注力点を実体経済に置き、新型工業化を推進する方針を堅持するのは、改革開放がスタートしてからの中国経済の長期的な高度成長の経験を総括したものであるだけでなく、過去3年間に中国が新型コロナウイルス感染症対策と経済・社会の発展を統合的に計画したことの成果でもあり、中国式現代化の推進における必然的な選択肢でもある」と指摘した。

寧氏は、「現在、中国の年間粗鋼生産量は10億トンを超え、コンピューターの年間生産台数は4億台以上、携帯電話の年間生産台数は10数億台、220種類余りの主要工業製品の生産量は世界一だ。これは中国の実体経済の発展が次々に達成した大きな成果であり、中国の経済力の歴史的な飛躍の重要なシンボルだ」と例を挙げて説明した。

寧氏はさらに、「新型コロナウイルス感染症が発生して以降、おととし、昨年、今年第1-3四半期(1-9月)に、中国の工業付加価値額の平均成長率が経済成長率を上回り、交通、物流、情報通信の各産業の成長ペースが速く、これは中国の産業システムが健全で、マーケットエンティティが柔軟で、中国内外の市場ニーズの変化に迅速に対応し、生産の方向性を迅速に調整することが可能であることによるもので、経済の回復発展の中で実体経済における柱石の役割を果たしていることを十分に物語ってもいる」と指摘した。

寧氏は今後の見通しについて、「中国式現代化は欧米の一部の国のようにまず工業化を達成してから、脱工業化し、そして再工業化と再製造業化をするという旧来の道を歩んではならず、実体経済をしっかりと手中に収め、実を脱して虚に向かう傾向を着実に転換させ、各種生産要素、特に金融要素を誘導して実体経済に集中して力を発揮するようにし、数量の拡大が中心の製造業から品質と数量が共に向上する製造業への転換を推進する。同時に、現代サービス業と先進製造業、現代農業の深い融合を促進する」との見方を示した。

寧氏は、「マクロ政策が着実に実施されるのに伴って、来年の中国経済は実体ある発展と回復的成長を迎えることになるだろう。同時に、世界の経済成長に対する中国経済の寄与度は全体として30%前後を保ち、中国の回復的成長はグローバル経済の衰退を軽減し、世界経済の安定成長を促進することになるだろう」と見通しを語った。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年12月27日

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