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ペットと一緒に映画館で映画鑑賞が中国で大人気に

人民網日本語版 2023年04月06日15:49

日本映画「ハチ公物語」の中国リメイク版「忠犬八公」が3月31日に公開され、大きな話題となっている。同作品のストーリーは、日本版や米国リメイク版「HACHI 約束の犬」と似ており、登場する犬は柴犬から中国原産の中華田園犬にローカライズされ、名前は「八筒」になっている。そして陳敬修准教授との約束を生涯守り続けるストーリーとなっている。

「忠犬八公」は公開後、各プラットフォームにおける口コミ評価が高くなっており、コミュニティサイト・豆瓣のレビューは8.0ポイントとなっている。「春という季節に、犬が最もピュアな愛という心地よい風をもたらしてくれ、心が癒される」と評価されている。

「忠犬八公」が大ヒットとなり、南京や上海、杭州、武漢といった都市では、「犬を連れて映画を見る」イベントが大人気となっている。

ペット業界の著名な専門家・呉起氏は、「中国でペットを飼う家庭が激増しているのを背景に、ペットが家族の一員となり、多くの人が自宅で世話するだけでは満足できなくなり、いろんな所へ連れていくようになっている。家でペットと一緒に映画を見るのと、ペットを連れて映画館に行き映画を見るのでは全く違う。映画館でたくさんの人が犬を連れて映画を見ることは、飼い主たちにとって共感や共鳴を覚えやすく、あふれてくる感情もより強くなる」と分析する。

取材では、犬や猫と一緒にドライブ旅行に出かけたり、屋外でヨガをしたり、ペットカートをレンタルして街をぶらぶらしたりするなど、ペットと一緒に活動する人が近年増えていることが分かった。

呉氏によると、家庭で飼われるペットの種類も増えており、猫や犬のほか、ウサギやハムスター、トカゲ、カメなども人気になっているほか、一・二線都市では、郊外で馬を飼い、乗馬を楽しむというのも人気になっている。ペットを飼う人が増えるにつれて、家で飼うだけでは満足せず、ペットを連れてスポーツや映画鑑賞、ウィンドウショッピング、キャンプに出掛ける人も増えていることは、飼い主にとって、ペットが生活のあらゆる分野で寄り添ってくれる存在になっていることを示している。

呉氏は、「ペットを飼う一番の理由は感情と関係している。若者はペットを飼ってストレスを解消している。また、一部の高齢者は、寄り添ってくれるペットを飼うことで、心のぬくもりを得ている。また生活の質が向上するにつれて、家でペットを飼うだけでは満足できない飼い主が増え、一部の公共や民間の施設などもペット同伴を認めるようになっている。それらは全て社会全体が進歩していることを反映している」との見方を示している。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年4月6日

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