秦剛国務委員兼外交部長(外相)は5日、インドのゴアで上海協力機構(SCO)加盟国外相会議に出席した。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
秦部長は「現在世界は多重の危機と試練に直面しており、冷戦が再びその勢いを盛り返し、一国主義と保護主義の逆流が起こり、霸権主義と強権政治が台頭しつつある。国際・地域における重要かつ建設的なパワーであるSCOは、国際情勢が複雑に変乱すればするほど、断固として『上海精神』を発揚し、より緊密なSCO運命共同体を構築する必要がある」と指摘し、次の5点を提言した。
(1)戦略的自主性を堅持し、団結と相互信頼を強化する。(2)安全保障協力を深め、地域の平和を守る。(3)開放・包摂を提唱し、連動した発展を促進する。(4)公平・正義を断固として守り、グローバルガバナンスを整備する。(5)長期的な発展に着眼し、メカニズムの構築を強化する。
また秦部長は、「中国は絶えず加盟国との協力を強化し、国家の発展・振興という道のりにおいて手を携えて進み、人類運命共同体の構築という目標に向けて引き続き共に努力していくことを望んでいる」と強調した。(編集AK)
「人民網日本語版」2023年5月6日