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45カ国の外国人、72時間以内の滞在ノービザに 北京

 北京市政府と北京市公安局は、5日に行われた共同記者会見で、「2013年1月1日より、第三国ビザと航空券を保有する45カ国の外国人に対し、従来72時間以内の滞在に必要だったトランジットビザ(通過ビザ)の免除措置を適用する」と発表した。人民日報海外版が報じた。

 45カ国の外国人が、有効な身分証明書、旅行証明書類および北京首都空港から第三国に向かう出発日と便名が確定した航空券(出発日・便名確定済)を所持している場合、72時間以内の滞在に必要だったトランジットビザが免除となる。新措置によって、旅客の出入国審査は、旅客が利用する航空会社が取りまとめて申告することになり、条件を満たす旅客は、スピーディで効率の高い通関サービスを享受することが可能になる。ビザ免除措置が適用される外国人は、北京以外の中国国内に滞在することは許されず、北京から第三国に出国しなければならない。

 北京神舟国際旅行社は、空港・市街地間無料送迎サービス、無料ナイトツアー、歴史・遺跡スポット巡り、京城(旧市街)文化スポット巡り、最先端の北京をめぐるツアーなど、今回のビザ免除措置の対象となる旅客をターゲットとした各種サービス・ツアー商品を企画・販売するという。首都空港と国際航空公司も、具体的な措置を講じ、スムーズな新政策施行に協力する方針。

 首都国際空港が「国際線から国際線への乗り継ぎ客」を対象に実施した調査によると、「北京の市街地でショッピングや観光をしたい」と答えた旅客は5割近くを占めた。滞在が72時間以内の外国人旅客に対するビザ免除政策によって、北京で消費活動をする外国人旅行者が大幅に増加する可能性は極めて高い。

 北京市旅遊(観光)委員会の王粤・副主任は、「首都空港のトランジット旅客は、現在延べ約500万人いると見られる。滞在72時間以内の外国人に対するビザ免除策が実施されると、北京での入国者数は倍増するだろう」との見方を示した。

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