2016年1月14日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>カルチャー

本屋の主役でなくなった本、蔵書量が多いことでニュースに 中国 (3)

人民網日本語版 2016年01月14日14:34

2014年4月10日、北京美術館東街の三聯韜奮書店内は夜12時近くになっても明るく、多くの客が訪れていた。同店は客が読みやすいようにと、机や電気も用意している。20年以上の歴史を持つ同店は、24時間営業を試みる北京の本屋の1つ。

本はもはや主役ではなく「アイテム」

「解放日報」は、「最近、開店している本屋の多くが、『コラボ書店』」と記事で指摘している。例えば、上海の商業エリア・新天地にある本屋「猫の天空之城」と「言己又」に行ってみると、本棚がたくさんあり、確かに「本屋」ではあるものの、店の面積の半分以上に椅子が並べられ、「喫茶店」のようになっている。そして喫茶コーナーの人気が、本の人気をはるかに上回っている。

このような店は、「本屋」というよりも、「文化空間」と呼んだほうがいいかもしれない。そこで、本は「主役」ではなく、文化的シンボル、さらにはアート、装飾品にすぎない。

同記事によると、同業態では、売り上げの3割が本で、後の7割はクリエイティブグッズや飲食商品が占めるというのが一般的になっている。利益率が低い本を売るだけではやっていけず、利益率が高いクリエイティブグッズや飲食商品に売り上げのほとんどを頼り、業績を伸ばしているというのが現状なのだ。言い換えると、販売する商品に「本」を加えた店が多いとも言える。「本」は魅力あり、人の足を止める装飾品で、空間の「文化的ムード」を高めることができる「アイテム」で、時々それを買ってくれる人もいるという存在になっている。

「人民網日本語版」2016年1月14日


【1】【2】【3】

関連記事

コメント

最新コメント