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アンパンマンの生みの親 やなせたかしさんが死去

2013年5月1日、アンパンマンと映るやなせさん

 人気アニメ「アンパンマン」シリーズなどで知られる人気絵本作家で漫画家のやなせたかしさん(94)が13日午前3時8分、心不全のため都内の病院で死去した。京華時報が報じた。

 高知県香美郡在所村(現・香美市)出身のやなせさんは、官立旧制東京高等工芸学校図案科(現・千葉大学工学部デザイン学科)を卒業。終戦後、高知新聞記者になり、1947年には上京して大手百貨店・三越の宣伝部のグラフィックデザイナーになった。1953年には三越を辞めて専業漫画家となり、まず放送作家や作詞家として活躍。1966年には詩人としてデビューし、以後、大人向けの詩集や絵本を次々に刊行した。そして、1973年、「あんぱんまん」が転機となり、主に子供向けの童話や絵本で知られるように。さまざまな分野で才能を発揮した。

 あんパンでできた頭部を持つ「アンパンマン」は、正義を守るために敵と戦い、お腹をすかせている人を見つけると、自分の顔をあげるヒーローだ。当初、16ミリのアニメ作品になり、一部の図書館などで視聴が可能になると、次第に子供たちの間で人気を集めるようなる。そして、1988年に日本テレビで「それいけ!アンパンマン」として、放映開始。同シリーズは今に至るまで20年以上放映が続き、今月11日の放送で1191回を数えた。同アニメは、登場キャラクターが非常に多いのも特徴の1つで、2009年、1768体のキャラクターがいるとして、「単独のアニメーション・シリーズでのキャラクター数」でギネス・ワールド・レコーズに世界記録認定を受けた。中国では2003年、中国電力出版社がやなせさんの作品「やさしいライオン」(1975年)の中国語版を出版し、その後も、「ちいさなジャンボ」や「しろいうま」などを出版している。

 やさしい人柄から多くの人に愛されたやなせさんとの別れを、多くの人が惜しんでいる。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年10月16日

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