中国作家権利保護連盟のアップル訴訟事件に判決
27日午前、中国作家権利保護連盟が米アップル社を相手取り起こした著作権侵害訴訟事件の判決が27日午前、北京市第二中級人民法院で言い渡された。アップル社は、慕容雪村氏ら作家8人に対して総額41万2千元(約571万円)の損害賠償と訴訟関連費用1万8千元(約25万円)を支払うよう命ぜられた。「中国新聞網」が伝えた。
この日、8件の個別案件に対する判決が言い渡された。このうち7件は、中国作家権利保護連盟が提訴したもの。各判決の内容は次のとおり。
○アップル社は、損害賠償2万元と訴訟関連費用1500元を開維文化有限責任公司に支払う
○アップル社は、損害賠償7千元と訴訟関連費用1千元を●群(ペンネーム慕容雪村)氏に支払う
○アップル社は、損害賠償18万元と訴訟関連費用6千元を愛蓮(ペンネーム何馬)氏に支払う
○アップル社は、損害賠償8万元と訴訟関連費用3千元を孔祥照(ペンネーム孔二狗)氏に支払う
○アップル社は、損害賠償1万5千元と訴訟関連費用1500元を李承鵬・劉暁新・、呉策力の各氏に支払う
○アップル社は、損害賠償1万元と訴訟関連費用1千元を李承鵬氏に支払う
○アップル社は、損害賠償10万元と訴訟関連費用4千元を王洋(ペンネーム滄月)氏に支払う
判決が言い渡された後、中国作家権利保護連盟の王国華・代理弁護士は、記者取材に対し、「判決結果の通り、アップル社の著作権侵害がこれで成立し、第三者によって行われた著作権侵害というアップル側の主張は退けられた。しかし、賠償金額は十分な額とは言えない」とコメントした。一方、アップル側の代理弁護士は「授権されていない」という理由から取材を拒否、判決についてノーコメント状態だ。双方の代理弁護士はいずれも、「控訴するか否かについては、当事者と相談の上決定する」としている。(編集KM)
*●赤へんにおおざと
「人民網日本語版」2012年12月28日