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中国の外国人作家印税番付 J・K・ローリング氏が首位に返り咲き

 世界的なベストセラー小説「ハリー・ポッター」の作者J・K・ローリング氏の大人向け小説への転向が成功したかは、今のところまだ定かではないが、中国の外国人作家印税番付では2位に900万元(約1億1700万円)の大差を付ける年間1500万元(約1億9500万円)の印税収入でトップに立った。新京報が伝えた。

  ■J・K・ローリング、ガルシア・マルケスを抜く

 今年の外国人作家印税番付で、J・K・ローリング氏は2位のガルシア・マルケス氏(600万元<約7800万円>)に1.5倍という大差を付け、1位となった。昨年のランキングでは両氏の順位が逆で、J・K・ローリング氏が首位に返り咲いた形だ。

 同ランキングの創設者の呉懐堯氏は「これはJ・K・ローリング氏が今年新書を発表したためだ。ガルシア・マルケス氏も『コレラの時代の愛』が正式出版されたが、昨年のうちに出版社から印税の大部分が支払われたため、今年の分が事前に消化された」と語った。米アップルの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏の影響力は亡くなってからも衰えず、「スティーブ・ジョブズ」伝の作者ウォルター・アイザックソン氏が500万元(約6500万円)で、ガルシア・マルケス氏に続く3位に入った。また同ランキングの15人の作家のうち、5人が日本人作家だった。5人は順に村上春樹氏、東野圭吾氏、黒柳徹子氏、稲盛和夫氏、たかぎなおこ氏。

 また、児童文学も同ランキングで一定の比率を占めた。J・K・ローリング氏は今年、新作「The Casual Vacancy」を出版したが、「ハリー・ポッター」ほどのベストセラーにはならず、どれほどの影響力を持つかは不明だ。フランスのChristian Jolibois氏は330万元(約4290万円)で4位に入り、代表作「独特なカミラ」は児童文学のベストセラーとなった。「タイガーチーム事件簿」の作者トーマス・ブレツィナ氏は7位に、「窓際のトットちゃん」の作者・黒柳徹子氏は8位に入選した。

  ■村上春樹氏が人気を維持

 昨年と今年のランキングには、高い相似性が認められた。今年の上位7人の作家は昨年もランキング入りしており、多くの作品は今年の新作ではなく、ロングセラー本となっている。呉氏は「読者が名作を読みたがっており、名作を高く評価していることが分かる」と指摘した。

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