自然の風光 (3)
3、熱帯雨林
西双版納は北回帰線より南の熱帯北部周縁に位置し、熱帯モンスーン気候で1年中温暖で日照が多く、湿潤で雨が多い、地球の北回帰線沙漠?上における唯一のアオシスであり、中国の熱帯雨林生態システムが最もよく保存され、最も典型的、面積が最大の地区、また現在の地球上で珍しい動植物の遺伝子の宝庫であり、地球の一大自然奇観と呼ばれている。
現地には国家級自然保護区360万ムー(1ムーは約6.67アール)があり、現在でも保存状態のよい原始森林が70万ムーある。西双版納は中国内外で「植物王国」、「動物王国」、「薬物王国」という美称で呼ばれる。1986年に国家級自然保護区を成立し、1993年には国連ユネスコの生物圈保護区ネットワークメンバーになっている。1995年には国務院が公布した全国初の自然生態バランスの生態州となっている。
西双版納熱帯雨林自然保護区は総面積は2420.2平方キロで、その熱帯雨林、南亜熱帯常緑広葉樹林、希少な動植物群、森林生態全体が価値がつけられないほど貴重なものであり、世界で唯一、保存状態がよく、大面積の熱帯森林として国内外の注目を集めている。雲南省南端に位置する西双版納熱帯雨林は現在中国で高緯度、高海抜地?で保存状態がよい熱帯雨林であり、世界でも珍しい植物の垂直分布の「反転」現象が見られる。
5千種類以上の熱帯動植物が西双版納の2万平方キロの土地に集まっている。「独木の林」、「花の王」、「空中花園」、美しい孔雀等、いずれも美しい西双版納の大自然で見られ、外国へ行かずとも熱帯のムードを味わうことができる。もし西双版納のタイ族の村を訪れたなら、特色ある民俗の風情の他は一面の自然が楽しめる。